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クリップオンストロボ撮影のより良い方法

スナップ写真を撮るときなどクリップオンストロボ(以下ストロボと記す)はとても重宝します。夜での撮影やトップ光下で顔に出来た影をストロボ光を補助光として弱めたりといろいろな使い方が出来ます。ただ、自然光と比べますとストロボ光はどうしても影の出方がきつくなったり青みがかった色であったりと不自然な写りとなってしまいます。

そこで少しでも自然な感じに撮ることを考えてみます。

まず、影の出方をやわらかくすることを考えてみます。ディフューズ(光を拡散すること)とバウンス(光の反射)について考えることになりますが、米国のルミクエスト製(銀一株式会社取り扱い)のビッグバンサーで考えてみます。使用したストロボはキヤノンのスピードライト550EX。

さて、ビッグバンサーを取り付けたときのストロボの照射角は自動設定の場合50mm(ガイドナンバー42)となります。この状態で露出がどうなるかを被写体までの距離が1mと2mで測定してみました。
結果は下表の通りです。使用した露出計はオートメーターIVF(ミノルタ製)。
この結果から「スピードライト550EX+ビッグバンサー」でのガイドナンバーは8程度と考えられます。つまりF4のレンズで2m程度まで、F5.6のレンズで1.5m程度までで適正露出が得られます。これより離れてしまいますと露出アンダーとなってしまいます。

この基礎データを元にセミヌードのモデルで実際に撮影しました。モデルが綺麗な方だったら写真を掲載するところですが、なにを隠そう私がモデルなもんでちょっとやめときます(^^;
それはさておき、結果はほぼガイドナンバー8として計算(ガイドナンバー=絞り×距離)した通りになりましたが、私の明るさの好みでは1/2程度のマイナスの調光補正(実際はストロボのマニュアル設定ですので1絞りマイナス)がいいかなとなっています。各人の明るさの好みがありますのでテスト撮影して好みの設定を確認して下さい。

そして影の出方ですが、ビッグバンサーを付けたときは付けていないときよりも直後に出来る濃い部分の広がりが少なくなっています。ストロボ光が広がっていることがわかります。

次にこのストロボはE−TTL自動調光(プリ発光・記憶式評価調光)撮影が出来ますが、この場合の撮影(ビッグバンサー付き)も行っています。
結果はほぼ満足出来る写り(調光補正±0でほぼ満足出来る写り)となっていますのでストロボの設定・確認時間がないときなどはカメラまかせのストロボ撮影が出来るかと思います。なお、カメラの苦手とする状況下では露出オーバーやアンダーになることがありますので念のために。

もうひとつありました。E−TTL自動調光撮影(ビッグバンサー付き)でハイスピードシンクロ設定をしますとガイドナンバーが2となります。F2のレンズで撮影距離1mまでですので、使用目的が限られるでしょう。

それではストロボ光の色について。最初に書きましたようにストロボ撮影しますと青みがかっていたりなんとなく硬い感じになってしまいます。ここでビッグバンサーを使用した場合の色温度(5500Kに対する差)を測定しました。使用したカラーメーターはカラーメーターIIIF(ミノルタ製)。
結果(LB、CC)は下表の通りです。ビッグバンサーを使うと若干赤みがかったようになりす。

最後にストロボ光の発光量や色はストロボ自体のばらつきや経年変化で変わってきますので、お手持ちのストロボで必ず確認してください。こうして得られました結果からどれくらいの補正をするかは各人の好みとなりますのでいろいろ試してみてください。
 

発光量 距離 露出 LB CC
1/1 1m F8 −100 2G
2m F5.6* −100 2G
1/2 1m F5.6 −50 1G
1/4 1m F4 −20 1G
*:計算値はF4(=ガイドナンバー8÷距離2m)
LB:ミレッド値

 

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