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| ・ | 被写界深度と過焦点距離について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 写真を撮るときにピントを合わせますが、写真を見ますとピントが合っているところはピントを合わせたところだけではなく、その前後もピントが合っています(正確には合っているように見える)。 まず、ピントが合っているところは、ピントを合わせた点を含むカメラと平行な面です。 そしてピントを合わせた点より手前側でピントが合って見える範囲を「前方深度」、ピントを合わせた点より後方側でピントが合って見える範囲を「後方深度」といいます。この前方深度と後方深度を併せた範囲を「被写界深度」といいます。 さて、この被写界深度は、絞り値、焦点距離、撮影距離(ピントを合わせた点までの距離)によって変化します。大まかに言いますと絞り値が小さいと被写界深度は浅く(ピントが合って見える範囲が狭い)、大きいと深く(ピントが合って見える範囲が広い)なります。焦点距離が短いと被写界深度は深く、長いと浅くなります。撮影距離が近いと浅く、遠くなると深くなります。 被写界深度の具体的な数値がキヤノンのWebサイトにありますので是非参照してください。例えば開放絞り値で撮る場合、撮影距離によっては被写界深度がほぼゼロで、慎重に撮らないとピンボケばかりになってしまうことも理解できると思います。 EF17−35mm F2.8L USM 被写界深度データ http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/lens/ef/data/ef_17~35_28l_usm_dof.html EF28−70mm F2.8L USM 被写界深度データ http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/lens/ef/data/ef_28~70_28l_usm_dof.html EF70−200mm F2.8L USM 被写界深度データ http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/lens/ef/data/ef_70~200_28l_usm_dof.html ( キヤノンカメラミュージアム > カメラ館 > レンズ詳細データ ) 次に、撮影距離からその後方すべてにピントが合って見えるものがあります。この撮影距離を過焦点距離といいます。計算式は次の通りで、計算値を表(単位はm、小数点第2位以下を繰り上げ)に示します。 過焦点距離=(焦点距離×焦点距離)÷(絞り値×0.03) [単位:mm] 参考までに前方深度と後方深度の計算式は次の通りです。 前方深度=(過焦点距離×撮影距離)÷(過焦点距離+撮影距離) 後方深度=(過焦点距離×撮影距離)÷(過焦点距離−撮影距離) ここで後方深度において撮影距離が過焦点距離の場合は分母がゼロになりますので後方深度は無限遠∞となり、これまでの説明にあいます。また、撮影距離が過焦点距離よりも遠い場合も後方深度は無限遠∞となります。 更に前方深度で撮影距離が過焦点距離の場合、その撮影距離の2分の1の距離から過焦点距離でピントが合っているように見えます。また、撮影距離が過焦点距離よりも遠い場合はその撮影距離の2分の1よりも近くまでピントが合っているように見えます。 よってすべてにピントが合って見える写真はこの過焦点距離を考えて撮ることとなります。つまりピントを過焦点距離と同じかそれよりも遠くに合わせ、ピントを合わせた点の手前側約2分の1までをフレームに入れますとすべてにピントが合った写真となります。そしてすべてにピントが合って見える写真のことをパンフォーカス表現といいます。 最後に一眼レフカメラには絞り込みボタン(プレビューボタン)があります(ついてない機種もあります)ので、それを操作することで被写界深度を確認することができます。絞り値で表現が変わりますので、絞り値を選択する際に絞り込みボタンを操作してピントが合っている範囲を確認しながら撮るとよいでしょう。 過焦点距離[単位:m]
( 過焦点距離プリント用 ) |
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