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| ・ | 露出補正の考え方 | ||
| フィルム(ここではカラーリバーサルフィルムに限らせて頂きます)で再現できる明るさはラチチュード5EV程度です。 そしてこの5EVは一般的に適正露出値から白い側(明るい側)が2.3EV、黒い側(暗い側)が2.7EVとなっています(2.3EV+2.7EV=5EV)。(図1参照) この5EVを越えるところで、明るい側は白くとび、暗い側は黒くつぶれてしまいます。 ラチチュードは「露出の寛容度」とか「有効露光域」と訳され、EVは「Exposure Value」の略語です。 さて、カメラは適正露出の反射率を18%となるように設定します。その他、適正露出の−2.5EVを3%、−1.5EVを6%、−0.5EVを12%、+0.5EVを24%、+1.5EVを48%、+2.5EVを96%の反射率と設定しています。(図1参照) そして被写体の黒い側(暗い側)の反射率は小さく、白い側(明るい側)の反射率は大きくなります。(図1参照) ![]() [図1] 例えば、黒いものの反射率は18%以下と低いんですがそれを適正露出の反射率18%とすることで明るく写ります。逆に白っぽいものの反射率は高いのでそれを適正露出の反射率18%にすると白っぽいものが黒っぽく写ってしまいます。 次にEV値について。図2を参照してください。ISO100で絞りF1、シャッター速度1秒の露出量(光量)は、EV0(ゼロ)と決められています。 ISO100でF2.8、シャッター速度125分の1秒はEV10となります。F4の60分の1秒もEV10。F5.6の30分の1秒もEV10。EV10となる絞りとシャッター速度の組み合わせは、図2の赤線が示す通り色々あります。 つまり同じ露出量となる絞りとシャッター速度の組み合わせは色々あるということです。 ![]() [図2] 現在のオートフォーカス一眼レフカメラはこの露出量がプログラムされていて、例えば絞り優先モードでシャッターを半押ししたときに適正露出のEV値が決まり、ここで絞りを1段開けるとシャッター速度が1段速くなり、絞りを1段絞るとシャッター速度が1段遅くなります。 さて、露出補正について。 プラス2分の1とかマイナス3分の1などと露出補正が出来ますが、これはなにをしているのでしょうか。 適正露出がISO100でF4、60分の1秒のときプラス1の露出補正をしたとします。 適正露出がISO100でF4、60分の1秒のときの露出量と反射率の関係は図3の通りです。これにプラス1の露出補正をすると図4の通り適正露出(反射率18%)がEV9となります。 ![]() [図3] ![]() [図4] つまり、「シャッター速度が同じで絞りを1段開いたF2.8、60分の1秒」か「絞りが同じでシャッター速度が1段遅いF4、30分の1秒」となります。 適正露出をEV10からEV9に1段変えることは、EV10を適正露出の反射率18%とすると写すものが暗くなるのでEV9を適正露出の反射率18%とすることでEV10の反射率が36%となり明るく写るようにしているのです。 つまり、プラスの露出補正をするのは、明るく写すようにしています。逆にマイナスの露出補正をするのは暗く写るようにしています。 全面雪景色を写すとき、雪の反射率は高いけれどもカメラがそれを適正露出と判断してしまうと反射率が18%になるので、このままでは暗く写ってしまいます。ここで露出補正をプラス1とすれば適正露出だった反射率が18%から36%となり明るく写せるようになります。 尚、フィルムの再現領域5EVがありますので白くとんだり、黒くつぶれたりすることへの注意が必要です。適正露出がEV10の場合はEV12.3以上が白くとび、EV7.3以下が黒くつぶれてしまいますが、露出補正をプラス1することでEV11.3以上が白くとび、EV6.3以下が黒くつぶれてしまうようになります。 |
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