吉川浩フォトワークス  
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2009年

課題 (2009年12月30日更新)
あ、軽やかな所作だ。新春を感じさせる舞。『おいど』は低く落ちているけど足や腰に力が入っているように感じません。指先を含め、すべてに意識が行き届いている所作。『能掛かり』、『人形振り』と極力振りが削ぎ落とされた中での表現。今回は特に集中して見ることが出来たからか、いつもと違う感覚です。演目は『正月(まさづき)』。松の内の情景が見え、感じます。座談会で五世井上八千代お家元のお話では、力が抜けたような舞を意識しているとのこと。お家元が目指されている舞に近いのかどうかは判りませんが、今回の正月を見ていて、立方(たちかた)の気持ち・意識を感じることが出来るようになってきているようです。毎回、演目毎に、このような感覚で見ることが出来るようになればとても素晴らしいことでしょう。そうなるようにもっと感覚を磨きたいものです。表現の緩急で思い浮かぶのがクラシックバレエ。全身を自由自在に使って表現する舞踊。踊りながらの180度開脚、飛びながら足を動かすなどそれこそ柔軟、筋力が必要だけど、柔らかさ・力強さを場面ごとに表現しています。全身を使っての表現ですので京舞井上流とは正反対な表現手段だけどその凄さ・素晴らしさを感じます。

私が目指すのはこの感覚をどのように写真で表現するのか、出来るのか。所作毎に変わる立方の意識。この感覚をどのように撮影すれば、見るものが感じるのか。今の私には難問です。撮影者の気持ちが写真に現れることは常々感じています。被写体の感情を感じながらシャッターを押し、その時、どのような技術で撮るのか。京舞井上流を撮影する際、一生の課題になることでしょう。

表現。寝ても覚めても考え続けています。表現。同じようなモノ、コトを撮影していてもまったく同じにはならないことは判っています。撮影者の感覚は違うし、光、被写体も同じではありません。それでいて過去の構図なりに引っ張られそうになる。必死に記憶と格闘します。同じような写真を撮影しようと思うな。白紙の状態で撮影した結果、過去のものと似ていてもいいこと。しかし、白紙の状態にはなかなかなれません。どこかで記憶を意識しています。表現、表現する、そして見る方に感じてもらう。楽しくて嬉しい課題です。
好きなこと (2009年12月11日更新)
あ〜〜〜終わった。フリーランスになって1番の大仕事。お話を聞いたとき、即答出来ない規模。1人で撮りきれるのか。撮影技術に心配はないが、規模が大き過ぎる。それにとても重要で大変な記念すべき会。すべての納品が終わった今も、残った課題に1人で対応出来るのか答えがまとまらずにいます。事前打ち合わせで確認を取ったとしても最後はすべてを求められることになるでしょう。こんな会を撮る機会なんてそうそうない。二度とないような会。それでも答えをみつけよう。それにしても長かった。10月終わりに話を頂き、撮影は11月後半、納品が終わったのは今日。撮影枚数もこれまでで1番。デジタルなのでレタッチなど後処理にとても時間が掛かります。昼間は撮影ですので後処理は帰ってからの仕事。翌日の仕事に支障が出ないように夜中の2時、3時までやってたっけ。撮影プラン、撮影、後処理、すべて全力でした。後悔無し。今では懐かしい。大きな自信と経験を得て、大収穫の撮影でした。けど次も出来るかというと怖さも感じますが(笑)

ホッと一息ですが、もう師走なんですね。11月は朝から晩までの紅葉撮影マラソンなど長時間に渡るものや梯子撮影と目白押しでした。嬉しいことに好きな被写体(笑)ばかりだったこともありますが、好きでないと出来ないことですよね。長時間、昼抜きなんて当たり前ですからね。仕事だからと思うことがないので幸せです。そして感覚も磨かれているようです。このことは別の回に記したいと思います。一生懸命続けることの大切さを感じた瞬間でした。

あ〜〜〜眠たい。ゆっくりお風呂に入って、ベッドに入ろう。
巡りて (2009年11月12日更新)
小さくて白いものがふわふわと飛んでいます。あちこち一杯だ。今年も君達はやってきたんだね。1日に木枯し1号が吹き、3日の京都はなんと一気に4℃。初冬を思わせる日々。そんな季節なんだ。どこからやってくるのかな。北国の風に乗ってやってくるよう。北国の使者みたい。一生懸命ふわふわと飛んで、お腹が減ったらなにを食べるんだろう。まさか北風ってわけでもないよな。しろばんば、今年もやってきたんだね。

一気に冬を感じるけど、秋はこれから。8℃を切ったら、紅葉スイッチオン! 3日にオン!! 10日から2週間後に紅く染まるでしょう。11月半ば過ぎに京が紅や黄に染まる、はず。

けど、どうでしょう。銀杏は結構黄に染まりだしています。楓など葉の薄いものも朱に染まりだしています。しかし、一部で黄や朱にならずに茶色っぽく枯れたようになっています。夏場も朝夕寒かったり、残暑もあまりなく、そしてここ最近の気候も陽射しは初夏のように強く、朝夕は初冬のようだったりと季節が交じり合っているよう。これも温暖化なんでしょう。隕石の衝突での大変動、氷河期などでも地球はそれに併せて対応出来るもの。その時いた動植物、恐竜なんかが生きられなかっただけ。温暖化なんて地球にはなんともないんでしょう。大変なのは、人間を含めた動植物が対応出来ないこと。地球に住めなくなっていくこと。地球に優しくなんてことじゃなく、『人間や動植物が生きるために』って何故言えないのでしょう。どうなっていくのでしょう。『足るを知る』時期でしょう。

萌え出る紅葉が見たいものです。朱や黄に染まる『京』を見たいものです。ガイドブックなどはデジタル処理したどぎつい朱ですが、自然の本当に美しく、綺麗な紅葉を見たいものです。それもこれも全て私達に掛かってきます。以前のような美しい紅葉が見れるかどうかは私達に掛かっているのです。

秋がやってきます。朱や黄の自然からの贈り物。なんて美しい贈り物。決して作ることの出来ないもの、作り出すことの出来ないもの。素晴らしい世界を見続けていきたいものです。
美しきもの (2009年10月31日更新)
昨日30日は、『十三夜』。3日の『中秋の名月』と同じで先人達が愛でた秋の夜空に浮かぶ美しいお月様。筋雲など雲が流れ、時折お月様を隠す、飽きることの無い夜空でした。広沢の池でのんびり眺めようかとも思いましたが、町中で見ていました。4、5ヶ所で眺めていましたが、観月には程遠かったようです。撮影をしていて、その中に観月を楽しむことが欠けていたようです。心が痩せていました。秋の夜に浮かぶ月を楽しみたいものです。

それにしても今月10月は慌しかった。撮影する上で思考がより自由になり、それ故、いろいろなことがますます見え出し、内容が深まってきて、これまで以上に動けるようになっています。撮り終わった後のしんどいこと(笑) 『美しくないといけない』と教えて頂きました。見た目の美しさだけでなく、深みを感じられるものを撮っていきたいものです。

自然の造形物の美しさ、自然と寄り添って生きていた先人達の作り出したものの美しさ。コンクリートやアスファルトなど自然界から作り出したものに美しさを感じられない。心豊かで有意義な時を過ごせる空間を創造していきたい。自然を見ているとなにが美しいのかを教えてくれます。少しずつ自然の美しさを感じるようになってきました。
温もり (2009年9月28日更新)
その人はプロ集団の写真クラブで知りました。会員それぞれ独自の世界をもっていて、表現力に圧倒されます。入会したころ、その人はデジタル処理による表現に取り組まれていました。そしてある時、グループ展でしたでしょうか、クラシックバレエの作品を展示されていて、長年撮り続けられていることを知ります。風景に題材を求めた心象写真が多数を占める中、その人は雲の上の存在でしたが、とても親近感を覚えたのを思い出します。今も試行錯誤ですが、当時はもっと悩んでいました。クラシックバレエの作品に触れる機会は僅かでしたが、必死にヒントを求めました。

その人はことあるごとに声を掛けてくれて、『撮ってるか、そこまで撮らせてもらえるようになったか』などと気遣ってくれました。人と人の関係を築くことに近道はないことを解かってもらえていたのでしょう、『撮ってるか』『撮り続けています』が合言葉みたいになっていました。『頑張れ』みたいな言葉はなかったように思います。人と人の関係など頑張って築けるものではないのでしょう。

クラシックバレエの作品についてほとんど話を聞いたことがありませんでした。祇園を撮ることについてその人もなにも言いませんでした。個展をやったときにもただ黙って見てくれました。今回も見てもらえるものと思っていました。そう、今年のクラブ展でクラシックバレエの作品が展示されていたときには、『あれっ』と思ったことを思い出します。独自の世界観の作品が展示されると思っていましたので。

9月半ばにあるギャラリーで聞きました。その人はもうこの地にいないことを。ある人が聞かせてくれました。『私には時間がないのです』と話していたことを。温かい写真を撮られる方でした。こういうふうに人物を撮り続けていた人を知りません。人物の内面を感じる写真を撮られていた人を知りません。その人は写真は自分で考えて撮るものと暗に教えてくれていたのでしょうか、しかし、支えが折れたようで、どこかに穴があいたような気分です。

温かくて、美しい写真を撮るその人は、もう、いません。
大切な仕事 (2009年9月19日更新)
今週は楽しみにしていた幾つもの写真展が始まります。芸術の秋です。撮影の合間を縫って慌しく見て廻ることになるなと思っていました。処が前回の日記を掲載してから異変が起こります。

ベッドの上であれこれ検討していることをどのようにまとめるか考えまくります。1日中あ〜でもない、こ〜でもないと考えます。結構うたたねをしながら(笑) 日曜日、机について日課のメールチェックやこれからの撮影の下調べなどをして、さて終わりと立ち上がろうとしたところ、右腰に激痛。立てません。こんなときは、兎に角、安静。それから寝まくりました(笑) 腰痛は寝返りしようものなら痛みが走り、きついんですが、腰以外はいたって元気、けどなんにも出来ません。腰は体の中心とこれまで何度思ったことか(笑) また、痛んだところが初めての部位だったので動けるようになれば、病院に行こうと思っていましたが、長引きました。動けなくなって5日目にどうにか見てもらいます。腰は難しく、原因が判りません。痛み止めとシップで安静との診断(笑) スポーツドクターもいる病院なんですが。

ここ1ヶ月は短時間で移動する撮影が多く、歩くのがしんどいなと思うことがあるほど疲れ気味でした。それに無休(笑) 休めないんですよね。休養を取るのも仕事と分かっているけど休めない(笑) けど、今度のことで考え直します。また、以前だったらこんなときどこかで焦りがあったけど、今回は落ち着いていられます。仕事をする上でこんなことがあってはいけないんですが、精神的にはまったく動じませんでした。充実してきているからでしょうか。

そして今日、リハビリも兼ねてやっと写真展めぐり。終了直前の写真展もあり、ギリギリセーフ。痛みはありますが、どうにか動けます。いつもの機材はもっていませんのでまだまだ不安はありますが。そんなに歩いたわけではないのに疲れましたが、動けることは嬉しい。本気で体に優しくしないといけないと思います。まわりは腰痛持ちだらけで宿命みたいにも思いますが、体の声をしっかり聞かないといけません。

有り余る時間(笑)で考えはまとまりましたが、撮影、写真選択など遅れてしまいましたので大急ぎで取り組みます、休養もしっかり予定に入れながら。
意識 (2009年9月13日更新)
手から離れた舞扇。明らかに意思をもって、舞台に落ちます。生きている。はっきり感じます。舞っている最中、指先から足先まですべて意識され、意思をもっています。その美しさ。単に美しい形で舞うのではなく、すべて意識した中での美しい形。あ〜美しい。これが本当の美しさなんでしょう。道具を使う使わないに関わらず、すべてに意識が行き渡って初めて表現できる世界なんでしょう。一流とはこういったことなのでしょう。こういった感覚まで磨かれた人たちが一流と言われるのでしょう。

『澪の会』、京舞井上流五世井上八千代の舞の会です。改めて思います。どれほどのお稽古を繰り返してこられたのでしょう。どれほどの想いをもって京舞井上流と向かい合ってこられたのでしょう。

最近やっと感じることが出来るようになりだします。見続けて来てよかった。疲れ果ててしんどい中で見に行ったことも度々。今回も疲労からか腹痛で一瞬行くのを止めようかとも思ったけど、だれかが背中を押してくれたよう。

そして新作の地唄『残月(ざんげつ)』の初披露。終演近くに落とされた舞扇がとても印象に残ったところ、お家元が振り付けする際、最初から最後に落とそうと思っていたとのこと。とても余韻の残る終わりでした。自分なりに感じることが出来始めたのでしょうか。見ることが出来始めたのならば嬉しい。感覚が少しでも磨かれてきたのならば嬉しい。『本物』に接することが出来ることほど幸せなことは無いでしょう。

すべては写真のため。見た人が幸せに感じる写真を撮れるようになるため。カメラを体の一部として自在に操れるようになるのはいつのことでしょう。すべてはそれからのこと、まだまだ。
心の音色 (2009年8月31日更新)
初めての会場。この前を何度通り過ぎたことでしょう。なんとなく今日まで足を踏み入れずに来ていました。扉を開けて『あっ』と息をのみます。舞台がとても近く感じます。フィナーレで芸舞妓さん総出でおどってるところは圧巻でしょう。すり鉢状の会場ですので手拍子なんかが始まれば、舞台と観客が一体になり、楽しいだろうな。

ここである会が行われます。最初は夕方ごろには終わるかなと思っていました。終わってからの予定も考えていましたが。それはさておき、始まります。

出番の人の心情が伝わってきます。とても緊張しているみたい。普段と全然違う娘(こ)もいます。それこれしっかり受け止め、感じながら聞き入ります。また、舞妓さんのころはよく会っていても自前の芸妓さんになりますとなかなか会えませんので、こうして見るだけでも嬉しいものです。

半ば過ぎでしょうか、とっても若い娘(こ)の出番。今までと全然違います。美しい音。楽しそうに、そして自在に演奏しています。心が震えます。こうなると表現力になるのでしょう。どれほどの奏者になっていくのか楽しみな素晴らしい演奏です。

会は進み、名取連中の出番です。鳥肌が立ち、震えてしまうような音を出す奏者。心に染み渡っていく音。息使い、指使いだけでなく、全身を使って音を出しています。奏者の気迫に圧倒されます。しっかりした技を身につけ、そこにどれだけの気持ちを込められるかでしょうか。繊細で大胆な音を織り込み、音に心が移り込み、語り出します。違う世界に引き込まれます。なんて素晴らしいんでしょう。そうそう聞けない演奏です。これこそ至福。

そして千穐楽。会が始まり、10時間近く経っています。長い時間でしたが、楽しく安らかなひと時でしたので体感的にはそこまで長くは感じていません。ただ、終了後予定していたものはすべてナシですが(笑) そうそう、飲まず食わずでしたのでお腹が減りました、グッ、グ〜〜〜(笑)
感じる (2009年8月24日更新)
ここ最近、お盆行事撮影であちこちそちこち駆け回ってました。起用じゃないので梯子は心身ともにしんどいですが、時間刻みで京都市内を移動します。その間を縫って、祇園にも寄ります。祇園に寄るのはご褒美みたいなものでしょうか(笑)

ある会がもたれていて午前中1時間ほどお邪魔して、夕方再びお邪魔します。先笄を結った舞妓さん、つまりえり替ゑ直前の舞妓さんが舞えるようになる舞の演目が、この会で素晴らしい芸妓さんによって舞われます。これまで先笄に結った舞妓さんが舞うものしか見たことがなく、是非見たい舞台でした。

会の関係者にお断りして撮影させて頂きます。緞帳が上がるや否や、瞬く間に吸い込まれます。『あ〜美しい』 そして当然ですが、これまで見た舞と振りの切れがまったく違います。以前見た感覚と違い、早くてシャッターを切り損ねます。切なく悲しい演目ですが、兎に角『綺麗』 こんなに美しく綺麗な舞を目の当たりにして、知らず知らず涙が出てきます。そして何度も心の中で叫びながらシャッターを切ります、『あ〜なんて美しいんだ、あ〜綺麗、すごい』 とても幸せな時間でした。緞帳が下り、すべて終わりましたが、再び緞帳が上がります。粋な計らいで主催者のお師匠さんが芸妓さんを紹介します。喝采。

演目は『黒髪』 素晴らしい芸歴の芸妓さんでそれに生き様が加わり、舞からにじみ出てくるように心情が伝わってきます。小柄な方ですが、とても大きく感じます。私の写真にそういったことが少しでも撮れているか。写真を前にして自然に涙が出てくるか。 ...全然でしょう。思い返すと考え考えシャッターを切っています。考えるのではなく、感じてシャッターを切れるようにならないと芸妓さんの心情など撮れないでしょう。うん、少し次の扉が見えたように思えます。しんどい1日でしたが、とっても幸せな1日でした。

追伸
この時、三味線を弾かれていた方は、立方(たちかた)の芸妓さんです。終了後、黒髪を舞われた芸妓さんと一緒にご挨拶されているところに居合わせました。会話が聞こえてきます。三味線を弾かれているときでしょうか、涙されてたようです。
 (2009年8月17日更新)
6日は立秋。夜風は気持ちよく、ますます秋の気配を感じます。15日、お東さんの『万灯会』。夜、お墓参りに来られている方の会話が聞こえてきます。『おじいちゃん、いいとこにいるやん』 高台の大きな墓地の真ん中で四方を提灯で照らされています。そしてしっかり心の中に生きています。心が温かくなります。

16日は『送り火』。撮りたい構図が浮かんでいて、少し早めに行ってロケハンです。しかし、あちこちに電線、電線、電線。電線電柱を活かして撮影することもありますが、なんて景観なんだと思います。おまけに最近はカラス除けかなにか判りませんが、黄色の網が取り付けてあり、ますます景観が悪くなっています。江戸時代とか昔の絵を見ますと店先の看板が美しく粋で洒落ています。それに引き換え今の町並み、効率優先で無機質で無粋。温もりを感じません。それはそうと私の感性が乏しく、ありきたりな構図になりました。トホホ(笑) 悔しいな〜 否、感性じゃないですね〜、ロケハンが出来てません。来年のため、スナップしながらあちこちロケハンです。汗をかかないとだめです。

さて、当日ロケハンしながら楽しくなってきます。結構早い時間からカップルだったり親子だったりがゆったりと楽しんでいます。ちょっと怖そうなお兄さんも彼女と一緒に楽しそうにビールを飲んでいます。目の前でなにか行われているわけではないですが、みんな楽しそうに過ごしています。背中から幸せが伝わってきます。子供達は川に入って遊んでいます。恐々川に入った小さい女の子はお父さんからもう上がりなさいと言われても『いや〜』 お姉ちゃんが付かず離れず側にいます。みんな楽しそう。場所固定で30分もない撮影ですので神経質になりますが、ゆるやかな時間が流れていてとっても楽しくなってきます。幸せになってきます。普段の撮影は殺伐としたことが多いので『ホッ』とします。今回は撮影場所が決まれば、ひたすら待ちなので肉体的には楽な撮影なんですが、殺伐とした中での撮影なら精神的にしんどいことがあります。それが今回はと〜っても幸せで楽しい。心身ともに楽しいと『楽(らく)』ですね。

肉体的にしんどかったり、精神的に追い込まれることもありますが、楽しいとそんなことは苦にならなくなります。『楽(らく)』ってそんな意味なのかなってふと思いました。しんどくて辛くても本当に楽しければ、『楽(らく)』なんだって。そして、幸せに続くんだって。とっても楽しいお盆を過ごせました。

なんでフォトグラフを撮るのかなって自問します。見る人が楽しくて幸せに感じるものが撮りたいのかな...
夢の途中 (2009年8月12日更新)
昨日11日が最終日、個展が終わりました。3時までで終わりということを知らずに見えられる方もいらっしゃいました。テストプリントのファイルを持っていれば、せめて見てもらうところですが、生憎持ち合わせていません。わざわざ足を運んで頂き、ありがとうございます。

今回は髪結いさん、置屋さん、お茶屋さんの中で撮影させて頂いた作品が多数を占めましたので、見て頂いた方はある種見応えがあったのではないでしょうか。お盆と重なりましたが、忙しいところをお越し頂きありがとうございます。祇園町からも置屋さん、お茶屋さん、芸舞妓さんたちが見に来て頂き、緊張しましたが、嬉しくて仕方ありませんでした。祇園町以外の花街から嶋原の司太夫や芸舞妓さんが見に来て頂きまして、幸せの限りです。

さて、個展準備がある程度終わった7月後半からこれから撮影する構想を練っています。良くも悪くも過去は振り返らないようにしていますので、これからどんな撮影をしていくのかということで頭が一杯です。個展で並べた作品を見ながら、芸妓さん、舞妓さん個々人に対してもっと気持ちが伝わってくる撮り方を模索していかなければと反省しています。それ以外に心象写真、フォトエッセイが好きですのでそれらを並べられるように強烈に取り組んで行こうと考えています。カメラを扱う技術ももっともっと磨き、作品にする感性を、吉川の感性を、固まっている感性を打ち壊したいものです。

これら以外に、写真は趣味じゃないけどプリクラを初め、ここかしこでほとんどの人が写真を撮ると思いますが、どうしたら見に来てもらえるかな〜 河原町のど真ん中の『 ギャラリー古都 』で行っていましたのでアクセスにはもってこいの場所だと思っています。次回も課題ですね〜 おっ、ちょっとひらめくことがあった!!

心優しく、幸せに感じるフォトグラフを撮りたいですね〜 ず〜っと見続けていたと感じるフォトグラフを撮りたいですね〜 私の作品の前で5分、10分と立ち止まっている人を見たいですね〜

そんな静かなフォトグラフを撮りたい。
撮られるキ・モ・チ (2009年8月7日更新)
霧雨みたいな雨が降ったりしてますが、どうにか天気はもっています。知らないうちに京都の北側に長い前線が出来てたり、突然日曜日に傘マークも付いているし、台風の影響でしょうか太平洋上の高気圧が少し東側に押しのけられたりとかと安定しない空模様が続いています。

朝から浴衣姿の方をちらほら見ましたが、なにがあったかなと思っていましたが、びわこの花火大会でしょう。それ以外でも五条坂では陶器市が始まりました。ギャラリーの控え室からは送り火の大文字や東大谷さんが見えて、お盆の季節を想像します。ただ、夏空じゃないから感覚的に変なんですが。

クマゼミが全開で鳴いていますが、ひょっとしたら『今、真夏だよな?』、『知るか、兎に角泣くぞ』とか言ってるかも。早々とツクツクボウシも鳴いていました。去年は多発のゲリラ豪雨、今年は長梅雨で不安定な夏と季節がめちゃくちゃです。

処で個展。過去3回の個展では『 αステーション ( FM京都 ) 』の取材を受けましたが、今日は『 京都新聞社 』から取材を受けました。私と祇園の関わりであったり、写真で表現したいことなどあれこれ聞かれています。明日8日(土)の夕刊(9面、『洛中洛外』欄)に載るとのこと。京都新聞を取られている方はしっかり(!)見て下さい、小さい記事かもしれませんので(笑) また、他紙を購読されている方は、京都新聞の夕刊を是非ご購入頂き、記事を探して下さい。そうです、写真付きですので私に会えますよ(笑) これまでどれほどの写真を撮ってるか判りませんが、撮られる方は全然慣れませんし、照れますね。結構、シャッターを切ってましたが、『カ・イ・カ・ン』(古い?)には程遠かったな〜(笑) ギャラリー古都のオーナーからは『撮られる気持ちを判る機会!』などと冷やかされていました。

さて、花街のことは本を読んだだけでは分かりませんし、長く付き合わなければ分からないことがたくさんあります。どんな記事にまとめられ、どんな写真が載るのかドキドキです。明日、8日(土)は是非京都新聞の夕刊を購入(!)して読んで下さいね(笑) それじゃ、私は何部買おうかな(笑) あ、売り切れてたらどうしよう(笑)

追伸
『 αステーション ( FM京都 ) 』さん、まだまだ取材待ってますからね(笑)
初日 (2009年8月5日更新)
今も悩んでいるというか迷っているというか。今日、個展の初日を無事迎えることが出来たにもかかわらず揺れています。選んだ写真でよかったのかと。昨日の搬入から今日まで、展示している写真としっかり向かい合うことが出来ていません。あんなに楽しみにしていたにも関わらずです。何故だかまったく判りません。昨日の搬入は早々に終わり、ゆっくり帰途に着いたけど眠くて眠くてたまりませんでした。帰り着いてベッドに横たわるや眠りに落ちてしまいました。

写真を撮るってどういうことだろう、写真を発表するってどういうことだろうと毎日のように思います。コピー天国日本の写真事情。コンテスト入選写真は似たり寄ったりのコピーだらけ。個展はコピーの場ではないのに。嫌いな写真じゃなかったら真正面から見て欲しい。あれこれいろいろ考えていますとうっすら見えてきました。私、吉川の写真だという個性がまだまだ全然欠けていることもその一つでしょう。一般の人が撮れないものを撮れる機会を与えて頂いているにも関わらず、もっと心に響くものが撮れないのかとどこかで苛立っています。

しかし、機会を与えてもらえるということは、写真を撮る上で一番大切なことなのではともどこかで思っています。『ジョン・レノン』を撮り続けた『ボブ・グルーエン』。写真展を見た当時、技術がある訳でもないし、そんなに魅力的な写真でもないのに何故と思いましたが、ジョン・レノンを撮れるフォトグラファーはそうそう居なかったはず。この意味をしっかり考えて、糧にしたい。

とっても嬉しいことに初日から芸妓さんが見に来てくれましたがその際、『なにかありましたら言って下さい』とこれ以上ないことを言って頂いています。悩んで悩んで悩んでのた打ち回って日々精進です。

処で今回の個展の写真、芸舞妓さんの表情を時間を掛けて(!)しっかり見つめて下さい。芸舞妓さんの『心』を感じてもらえる、と、思います、が、たぶん(笑)
向かい合う (2009年7月31日更新)
24日は花笠巡行、祇園祭の後祭です。久し振りに行列に同行します。今回は知ってる人がいないなと思っていましたが、唯一知ってる人がいました。軽く挨拶をします。知ってる人がいますと感覚的に距離感がとても近く感じられますし、なんだか『ホッ』とします。相手もさりげなく視線をくれますので写真が生きてきます。背景を考え、その時々の表情を捕らえます。

巡行が始まります。最初の撮影位置に急いで向かいます。知り尽くした町、裏道を急ぎます。4車線中、巡行のため規制されてるのは1車線、3車線は車が走っています。もちろんバスなど大型車も走っています。撮りたいタイミングに出会えるかどうか。周りを注視し、これまでの経験を活かしてのアドリブです。撮影の為の引き出しがあるかどうか、応用が利くかどうか、どんな感性が働くか、一番楽しい瞬間です。

次の撮影位置を考え、一目散に向かいます。巡行は3時間ほどですが、集中力は落ちてきます。待ってる間にあれこれ撮影プランを考えます。そして最後はその瞬間の状況での感性、どう判断するかです。後で見直したとき、別の撮り方がよかったなとか集中力が欠けてたなとかいろいろ思います。二度とない、一度きりの瞬間での出来事です。

そうこうして巡行終了。引き続き八坂神社の舞殿で舞踊奉納が行われます。境内の様子や舞殿内外の露出差などあれこれ考えて、どんな撮影をするか判断します。知ってる人も舞台に立ちますが、追いかけてる余裕はありません。全員の動きを見ながらシャッターを押すので精一杯です。可憐で優雅さが感じられればいいですがどうでしょう。

どんな写真を撮れば伝えたいことが伝わるのか、感じるのか、とっても難しい課題です。写真を撮り続ける限り、常に悩むことでしょう。ひとつの課題を乗り越えたら次の課題。これが続く限り写真を撮り続けていけるのでしょう。苦しいですね、でも、だから楽しい。

2000年7月24日。なにげに撮った花笠巡行。このとき初めて祇園に接しました。そのときからこの24日で10年目を迎えました。撮らせてもらうようになったときは、兎に角石の上にも3年とか5年とか思っていました。正直な処、個展が目前に迫っていますので、『そうやな〜10年目に入るんや』ぐらいしか感じていません。個展が終わってどんなことを思うのでしょう。ううん、年月なんかどうでもいいかな、祇園を撮らせてもらえるフォトグラファーでいたいものです。

明日は八朔。雨のようです。梅雨明けも2日以降に持ち越し。それに、冷夏になりそうとのこと。夜は涼しいし、温暖化の影響なんでしょう。
好きなこと (2009年7月25日更新)
まだ1週間だというのに遥か記憶の彼方。当日は広めの構図で撮影しようと考えていたのでゆっくりめで現場に到着。平日ということと不況ということもあってか沿道の観光客は少なく感じます。長刀鉾が建っているところはなんとなく判るけど、離れているため見えません。17日、祇園祭の山鉾巡行が行われます。曇っているがどうにか天気は持ちそうな気配。

そうこうしているとパトカーが近づいて来ます。後ろの鉾がだんだん大きくなってきます。注連縄(しめなわ)切りが行われるところにどんどん近づいてきて、長刀鉾がはっきり見え出します。いよいよだ。昂揚してきます。そして優雅に注連縄が切られ、巡行の開始です。

急いで最初の辻回しが行われる四条河原町交差点に向かいます。ここには早朝から場所取りしている人たちがいます。案の定、報道陣に罵声が浴びせられます。今では観光客全員がカメラマン、報道陣は仕事とはいえ大変です。鉾を中心に4、5カット撮り、次に向かいます。自由な感覚で撮ります。それから数箇所で撮り、巡行は終了。5時間ほど。これで終了ではありません。夕方から神幸祭が行われますのでそれに備えます。八坂神社からお神輿が出ますので、祇園町に寄り道します。

頭痛がして気分が悪い。軽い熱中症になったみたい。気をつけて水分を取るようにしていますが、長時間に及ぶとなかなか難しいものです。安静にして待ちます。お神輿が出発する時間が近づいて来ます。空が黒くなってきます。そして雨。相変わらず頭痛で気分が悪い。もう少し。踏ん張って撮ります。ここでも自由な感覚で立ち位置を決めます。なかなかいい感じ。そして終了。

巡行が終わって数日。なかなか体調が戻りません。少し安静出来ればいいんでしょうが、そうはいきません。個展の準備もいよいよ佳境。額装を始めます。差し替えるプリントもあったりしますが、展示できる最低限の準備を1日でも早く終え、冷静に見る時間が少しでも欲しいものです。そして心安らかに見てもらえる個展にしたいものです。

前線が消えそうで消えません。太平洋の高気圧が強くなりません。梅雨明けはいつになるのでしょう。
揺れる (2009年7月16日更新)
宵山、今日は16日。写真展の挨拶や案内ハガキを置いてもらうためにここ数日あちこち廻っています。なんだか一足早い八朔気分(笑)

案内ハガキと会場のBGMに使う予定のCDが入荷しましたと留守電に入っていたのは7日。七夕でしたのでなんだか嬉しい。受け取ったのは11日。挨拶廻りと案内ハガキを置くのが後先になると焦りながらもいろいろなところに伺います。けど、祇園祭で、忙しい最中。時期が悪過ぎます。私も脚立に三脚を持って山鉾町と祇園町を行ったり来たりでおまけに夏日。雨じゃないからいいけど、それでもとんでもなく堪えます。

そうです、写真展のための撮影も夏日を望んでいますので空模様と相談しながら場所を探します。最近の空、なんだか秋を感じます。12日だったっけ、綺麗なうろこ雲を背景に鉾を撮ったりと、もくもくもくとした大きな入道雲があんまり見受けられません。夏でも秋っぽい空ではだめ、夏夏した空にな〜れ!

宵々々山と今日の宵山は山鉾町に浮かび上がる山鉾も撮影しています。宵々々山の日、撮れば撮るほど落ち込んでいきます。美しくて力があり、個性のあるものを願っていますが、落ち込むばかり。帰りの電車では今日1日大変だったからと慰めてました。それでも家でしっかり確認しないといけません。憂鬱ですが、一段落して見直します。お、おお、おおお、結構撮れてる。よかった。格好いい写真もあり、安堵。神様も側に来てくれています。

そして今日、宵山。山鉾町に行く前にお点前を頂いてます。祇園祭の行事として八坂神社で『御献茶式』が行われ、周辺に茶席が設けられます。万亭(一力亭)にあげて頂き、舞妓さんたちの接待を受けます。お庭や御軸などを眺めていますと外の暑さや喧騒を暫し忘れます。そして心が静まります。とてもすがすがしい瞬間(とき)を過ごさせて頂いてます。

ところで芸術であれ、スポーツであれ、なんであれ、『心』がとっても大切です。いろいろなことで揺らぎます。今日も揺らいでますが、そんなとき絢香の『 I belive 』やレミオロメンの『 もっと遠くへ 』が流れてきます。これも側にいる神様なのかな。

明日は巡行で長丁場。心静かに臨みます。

追伸
とっても嬉しいことがありました。案内ハガキをいろいろなところへ置かせて頂いてますが、『うちのお店に置いてもいいですよ』と幾らか持ち帰って下さった方がいらっしゃいました。この話を聞いたとき、祇園関係の方のお店と知っていましたので言葉にならないほど嬉しくてたまりませんでした。ありがとうございます。

心身ともに相当疲れてきていますので、最近ちょっとしたことで心が揺らぎます。こんなに幸せな私ですので、繊細でありながら且つちょっとやそっとでは動じない人に近づきたいものです。
ing (2009年7月5日更新)
京都駅では祇園囃子のライブが行われ、町中いたるところから『コンチキチン』の音色が聞こえてきます。祇園祭の季節、7月です。

祇園祭の撮影プランを考えながら、じわじわと近づいてくる8月、5年ぶりの個展の準備に追われています。あれやこれや『進行中』の状態です。ひとりでは決して出来ない個展。いろいろな方々の力を借りて作り上げます。そうです、写真もまだ撮りたいものがあり、天気と相談しながら進めようとしていますが、最近の予報はなんだか雨模様。今考えてるものは曇りや雨ではダメなんです。晴れてもらいたい。8月の足音が聞こえてきますし、どうなることか。万一のことを考えて、第2案、第3案も用意しないといけないようです。

楽しくて楽しくて仕方ありませんし、個展はやっぱりいいな〜と思いながらも、大変さに本当に狂いそう(笑) 寝ていてもあれこれ考えているようで夜中に目が覚めます。その一つにBGMをどうするか。常は『 αステーション ( FM京都 )』をBGMにしていて、いいなって思う音楽はメモるようにしています。ラジオはいいですよ。想像力が膨らみ、感性が鍛えられるようです。

で、BGM。過去3回の個展は地唄や長唄を流していましたが、今回はどうするか。ヴァイオリン&ギターの『 ジュスカ・グランペール 』、ウクレレ&アコースティックギターの『 フラリーパッド 』、『 MAKOTO 』さん、『 フライドプライド 』などなど。出来れば京都を感じる音楽を流したいと考えて、探してます。CD店で視聴しようと思ってましたが、ありません。どうするか。2、3曲聞いたことがあり、いいなって感じているアーティストのCDを取り寄せてもらうことに。個展初日にすべてがそろったとき調和するのか、分離するのか。正直、怖いですが、とても楽しみです。

これですべてがそろったかな、まだまだ『進行中( ing )』ですが(笑)
忘却 (2009年6月30日更新)
テストプリントにプリント指示を書き込むためのトレーシングペーパーを付けていきます。テストプリントの裏には順番を書いています。これを忘れるとせっかく決めた展示順が曖昧になってしまいます。どのような展示にするか、数回、ギャラリーを確認して、プリントの順番を決めています。会場は柱などあり展示出来ない面がありますし、組写真を中心に考えていますので、柱などで途切れると解かり難くなります。どの面に何点展示するかをしっかり決めています。

そしていよいよ四つ切のプリントを焼くための指示書き。6月中にある程度まで終えておきたいので少し無理をします。最近も引き続き深夜2時。蛍光灯下でプリントを、ライトビュアーでポジを確認していますとだんだん露出や色が判らなくなってきます。この作業は日中の自然光で行うのがいい。しかし時間がありませんので作業を続けます。

いざ、5年振りの手焼きプリント依頼。しかし、注文の仕方を忘れています(笑) 焼き方以外に依頼しないといけないことを忘れています(笑) 参りました(笑) 5年はやっぱり長い。プロラボですので、しっかり確認してくれて助かりました。聞かれながら、『そうだ、そうだ』と心の中でつぶやいてました(笑) 焼きについて最後まで出なかった言葉、『潜像』 帰ってから思い出しました。トホホ(笑)

それにしても京都のプロラボでしっかりしたプリントをしてくれるところはここ『 エイエムエス 』さんだけでしょうか。少し離れたところですが、これから付き合わせて頂こうと思っています。堀内カラーさんの手焼きプリントは東京となってしまいました。デジタルの普及ですので仕方ありません。私もどんどんデジタルに移っていますのでどうなることか。たくさんのフィルムがありますので、まだまだ手焼きですね。

それにしても手焼き依頼分はほぼどうにか6月中に切りがつきました、ほ〜っ。プロラボ依頼で、再プリントもあるかもしれませんので早めにしとかないと迷惑を掛けることにもなります。これで一安心です。

久し振りの四つ切プリント。見たときどんな気持ちになるでしょう。過去3回のときはそれどころではなかったようで忘れてしまいました。今回は初めての感覚かもしれません。
深夜2時 (2009年6月17日更新)
個展準備でここ1年の写真を見直して見直して見直しています。この1ヶ月はベッドの中でも寝付くまで探しています。気になる写真があるとそれと組み合うものはないかと考え、ムクムクッと起きて、フィルムを見直すことも度々。見ながら組めるものを探し、脳裏に焼き付けてお風呂や寝てるときにも(たぶん、笑)いい組み合わせはないかと苦悩しています。個展は自己満足では済みません。来場者のことを考えるととても怖い。貴重な時間を割き、わざわざ足を運んでくれる方が笑顔であって欲しい。せめて1枚でも気に入った写真があって欲しい。

会期は決まっていますので、作業は日増しに厳しくなります。あれとこれとそれを組み合わせて、あと1枚合うものはないか。...ない。それなら別の組み合わせは出来ないか。試行錯誤、狂いそう。選んでいますと9年前から気さくに接してくれてる今では芸妓さんたちのことが心に充ちてきます。これまでの3回(2002−2004、ムツミ堂)は撮らせてもらった全員を展示していましたが、今回は全然違った展示方法で臨もうとしていますので展示できない芸舞妓さんがたくさん出てきます。顔が浮かんできます。切なくて、辛い。いい写真でも合わなければ選べません。昨今の世間事情も考え、迷惑を掛けないように構成を考えます。その場のことを考えず、撮ってもいいんだ、撮れるんだと勘違いをする人がとても多いので慎重に選びます。こういったことなどあれこれ考えますので一番楽しい作業ですが、苦しい。気付くと大概深夜2時。

そして昨日16日深夜2時。『やった、これで一通り選べた。一応山は越した。』 テストプリントに出しますので待ったなしでした。テストプリントを並べての見直しと会期前日まで撮ったものも展示候補で、次段階の準備作業に掛かります。

それにしても、『ホッ』

追伸
写真はここ1年間に撮ったもので四つ切50点ほどを考えています。内容は、ヒ・ミ・ツ(笑)
お待たせしました!?(笑) (2009年5月30日更新)
5月に入り、とても懇意にして頂いてます置屋さんで『店出し』。他のどんな依頼もこの日はごめんなさい(笑) 姉さん方から撮影を宜しくお願いしますと言われてました。早朝から夕方まで長丁場で臨んでいます。それやこれやあり、『葵祭』。勅使祭でもあるとても優雅なお祭。15日は早朝から夕方までの撮影です。また、御所、賀茂御祖神社(下鴨神社)、賀茂別雷神社(上賀茂神社)と長い長い道程です。撮りたい構図のためならと大荷物で臨みましたので最後はご察しの通りです(笑) この葵祭で5月の山は越しました。いやいや、撮影はどれも大切ですからね、葵祭以降の撮影も丁寧に臨んでますからね、念のために!!(笑)

で、5月後半は時間を作っては昨年8月以降の写真を見直しています。寝ても覚めても見直しの見直し。夢にも見直している写真が出てきています(笑) 実は今月(5月)初めにギャラリーから写真展開催の依頼が来ました。なかなかない依頼ですが、写真展はとても体力を使います。準備から会期中までとても体力を使います。しかし、推選してくれる方もあり、こんな有難い申し出を断る理由はありません。受けることにしました。それでどんな写真展にするかと検討している最中です。

これまで3回(2002年−2004年)開催させて頂いてますが、単写真で時系列というものでした。5年ぶりですのでこれまでと同じでとも思いましたが、成長しているはず、です、きっと、多分(笑) 見直してる中からぼんやりですが、やっと見えてきました。すべて組写真か単写真と組写真の混在で臨めるのではないかと感じ出しています。今現在、楽しいけど一番大切なことで大変な時期です。世界から注目される花街、そして祇園甲部の写真。出来る最大限の力で臨み、少しでも自分自身を超えたいものです。そして花街、祇園甲部からいい写真展だったと感じてもらえたら幸せです。当然、見に来てくれる方々が笑顔になり、幸せを感じて頂けることが大前提ですが。

写真展は私のスタイルで最近の1年間に撮影しましたものを中心に芸妓さん、舞妓さんの美しさ、祇園町の素晴らしさを表現出来ればと考えています。日時と会場は『写真展情報』を見て下さいね。それではどうか宜しくお願い致します。
正直 (2009年5月18日更新)
『ぐ〜〜〜〜〜〜〜』
『グっ、グ〜〜〜〜〜〜〜』
『今日はえらい正直やな〜 そんなに泣かなくても分かってるって』
『あ〜腹減った〜』(笑)

祇園で行われるとても大切な2つのことを撮影に来ています。別々のことがそれぞれ行われますが、4、5時間前後でしょうか。こんなときは『大豆バー』ですが、すっかり忘れてます。体って本当によく出来てますよね、音まで出しますから(笑)

さて、1つのことは舞妓さんには当然とても大切なことですが、お茶屋さんにとってもとても大切なこと。そんな場に立ち会えるだけでも感激ですが、撮影も許されています。しかし、カメラはないものですから黒衣に徹し、この場を壊さないように強く意識します。今回は3人で室内、近距離で数分、どんな動きになるか予想出来ないもの。ブライダル、神社仏閣の行事も含めてこれまでで一番難しかったかも。いいものが撮れていました、ほっ。絞り、シャッタースピード、焦点距離、調光補正などそこそこいい判断が出来てたようです。後日の反省でどうなるか判りませんが。

結局、お腹ペコペコで帰ります。宅配便のメモ。知り合いからです。『ん、じゃこ天、生もの、冷蔵!!』 今日中の配達に間に合いますのですぐ電話しますと間髪入れず宅配便が到着、ビックリ!! 丁寧に包装された中から『じゃこ天』と『じゃこちくわ』、それに『洋菓子』 鼻炎でご法度だった『ビール』の解禁です!! 飛んで『ビール』を買ってきます。『なになに、肴はあぶっても美味しい、と』 生のじゃこちくわとじゃこ天、そしてあぶったじゃこ天にビール!!!

じゃこちくわに噛み付きます。
『サクッ、プルン、サクッ、プリン、プリプリ』
『うま〜〜〜い』

じゃこ天に移ります。
『う、うま〜〜〜い』

『ゴク、ゴクリ、ゴクリ』
『ビールもうま〜〜〜い』

体が『おいしい〜〜〜』と叫んでいます!!!

体は本当に正直者です(笑)
いつもそばにいてくれる (2009年5月3日更新)
『お〜〜〜、写真の神様だ』、『わ〜〜、今日も写真の神様だ』 最近、毎日のように来てくれます。神様も気に掛けてくれてるのかな。心身ともにくたくただけど、頑張ってるし、見るに見兼ねてご褒美かな。

でもどうなんかな。いろんなことに必死で余裕がなかったように思えます。納得出来るものが撮れていても精神的に余裕がなかった。神様も数年に1度来てくれるかどうか。それが撮影に行けば必ず来てくれます。余裕なんかまだまだ全然ないけど...

なんて下手なんやと落ち込んで反省ばかりだけど、神様が来てくれます。そしてしっかり受け取っています。どうしてだろう。もっともっと技術を磨かないといけないけど、屋内外、晴天嵐、人が多かろうと、全然といっていいほど心配しなくなっています。これからも初めての現場に行きますが、どうにか出来る、どうにかする、と楽しみです。

写真の神様はいっつも側に居てくれるんだ。それに気がつくか気が付かないかだけなんだ。自分次第なんだ。いろんなものが見えて、いろんなことが考えられるとどんなものでも撮れるようになります。撮りたい絵はあったりしますが、なかなか思ったようにはいきません。ロベール・ドアノーは『偶然の必然』と言っていますが、待って待って待ってのことでうまくことは運びません。そんなときどうするか。撮り方は無限。正解も無限。『固執するな』と指導されたことがあったように思います。

柔軟な思考と豊かな感性。それが出来るといつも神様が現れてくれるのかもしれません。花街、写真で超一流の方々に接する機会に恵まれています。もっともっともっと柔軟で感性を磨いて、幸せで温かい写真が撮れるようになりたいものです。
2009都をどりチケットについて (2009年5月1日更新)
とってもいい天気。陽射しは強いけど爽やかな空。四条大橋から準備万端の納涼床が見えます。

昨日は『都をどり』千秋楽。お稽古、本番と3ヶ月の長丁場でしたが、無事幕を降ろしました。そして百三十七回を数える『都をどり』史上初の毎日毎回完売の勢いで連日『大入袋』が出る大盛況。景気の冷え込みなど懸念する材料があったにも関わらず大人気でした。

日々のお稽古で技芸向上に努めています芸舞妓さんの本物の芸。身近に感じられます本物の舞台、『都をどり』。決してブームなんかじゃなく、末永くお付き合い下さい。

そしてとっても多くの方からお問い合わせ頂き、ありがとうございました。初めての方は『本物の舞妓さんだ、芸妓さんだ』で終わるところを少しでも解かってもらえるように努めていますが如何でしたでしょうか。見慣れてきますと髪型、飾り、衣装など細かな決まり事も見えてきて、益々舞台が楽しくなります。『京都の春、都をどりを楽しみに行こう』と思い出して頂ければ幸いです。

それではどうか今後も宜しくお願い致します。
『はーっ』 (2009年4月27日更新)
白いや。『はーーーっ』 やっぱり白くなる。寒い。とっても優しい色に町中を染め上げ、今や葉桜だというのにこの寒さ。息を吐くと白くなる。そして昨日、今日と、冷たい雨。

久し振りの雨。たぶん10日振り。どうなんでしょう、木々にとっての冷たい雨。夏日みたいな日が続いたから木々も衣替えの最中で驚いてる? 大地を潤す雨、そして冷たい雨。

すごいな〜今日26日も出てる、『本日公演完売』の札。今回最後の『都をどり』。総をどりの衣装、華、陶芸、絵画、書を見て、お茶席待合室へ。なんだか体に染み込んでる都をどり時間。お茶席は日曜日ということでしょう、ご贔屓筋の方が沢山見えられていて、ひかえの舞妓さんは席を温める時間なく、芸妓さんの立てたお茶をお客様へ運びます。忙しく、神経を使います。そして舞台。ここでは3人の私が出現(笑)

1人目は『観客』。緞帳が上がった。大好きな、銀襖。これを見ると毎回震えてきます。東西桟敷の長唄、囃子の芸舞妓さん。芸妓さんと目が合ったようだけど、『ど〜なんかな〜、今度聞こ』(気のせい、気のせい、笑) それから今日はだれかなと長唄の方を見ます、『み〜や〜こ〜を〜ど〜り〜は〜』、『・・・』、そして西花道後方を振り返ります、『よ〜い〜やぁ〜さぁ〜』

2人目は『フォトグラファー』。綺麗だな〜 ここを撮るにはどうするか。設定を変えるから、直前を撮るのは止めよう。この場面はこれくらいの時間か、ササッとしないと撮り遅れるな、あ、舞台でなんか舞ってる、雪片? 撮るのは難しいかなー

そして3人目。泣く子も笑う『吉川お師匠さん』(笑) おいどは落ちてるか、足の運びは、腕の角度は、などなどと舞姿が美しいかと見渡します(笑) あれ、この人はだれ、とたまに番組に目を落とします。舞台用の鬘(かずら)を着けていますと判らないことがあります。まだまだ、まだです(笑)

そうこうと歌舞練場に2時間。これで舞台を見るのは終わり。なんだか、寂しい。いや、まだあと4日。千秋楽まで、無事に、終えられることを、願います。今日も芸舞妓さんを見てるとどんな調子かということを感じてしまいます。こんな芸舞妓さんの写真は、撮れない。しかし、芸舞妓さんの意地を、生き様を、舞台に撮りたい。

歌舞練場の外に出ます。まだ、雨が降ってる。冷たい、雨。『はーっ』 やっぱり白い。
流れ行く (2009年4月14日更新)
雨。すべてのものを潤す雨。

3月19日に開花宣言が出たというのに一日中寒かったり、夜がめっきり冷えたりでなかなか咲きそろわない桜。それが一転して夏日。10日から13日の間、25℃を超える日が続き、季節を忘れてしまいます。そしてこの間に京都を桜色に染めます。

常は満開の桜を無常の雨が叩き、咲き誇っている花びらを地面に突き落とします。今年は日照りが続き、陽射しや流れ行く風で舞い散る花びら。嵐山では一陣の春風が青空を桜色に染め渡る花吹雪を生みます。あんな光景は見たことがありません。とっても長い時間のように感じましたが、ほんの一瞬の出来事。神様からの贈り物。夢を見ているようでした。

白川、高瀬川、岡崎疏水、山科疏水、哲学の道、嵐山、相国寺、京都御苑、知恩院、円山公園、清水寺、平野神社、毘沙門堂、嵐電、そして祇園新地歌舞練場。駆け足で廻ったところ。満開を遠に過ぎているところもありましたが、幸せな瞬間(とき)を生む桜。桜の木の下ではみんな幸せそう。桜の精なんでしょう。

そして雨。桜の木をいたわる雨。新緑に流れ込む天の恵み。花びらを大地に帰す雨。なんだか優しく感じる、今日の雨。
2009都をどりチケットについて (2009年4月13日更新)
とっても大切な撮影で祇園へ。4月に入って行ける限り桜撮影で朝からライトアップまでと自業自得の超多忙。今朝は目を閉じれば即夢の中に引き込まれそうになるのを必死で振り切ってベッドから抜け出します。撮影は髪結いさん。

舞妓さんは1人と思っていましたが、満員です。ずらりと並んだ舞妓さんを役割分担で結い上げていきます。髪結いの手を止めないようにとスタッフの動きに注意しながら撮影を進めます。それにしても見る度にだれがこのような髪型を考えたんだろうとか、その見事な髪結いの手捌きに見入ってしまいます。

今日はこれまでとは違うもっと自由な写真が撮れそうに感じていましたが、満員の舞妓さんを前にアドリブが働きません。これまでにない限られた立ち位置のため、絵が描けません。撮りきったが最低限で、課題を残しました。

さて、今年で7回目ですが、『都をどりチケット』を正規価格にてお譲り致します。町中の桜は新緑輝く葉桜へと移っていきますが、歌舞練場の舞台は桜満開です。是非、歌舞練場で幽玄の美しさをお楽しみ下さい。4月はまだまだ折り返しでこれから後半戦。『完売』と言われた方も一度お問い合わせ下さい。それでは今年も宜しくお願い致します。
( 『 都をどりチケット 』 お申し込み詳細 )
性格 (2009年4月3日更新)
今年の桜の開花は観測史上2番目に早い3月19日。1番の2002年3月18日に開花したときは確か4月最初には葉桜だったような。今年もそうなるのだろうと思っていました。

白川沿いの早咲きの枝垂桜、4月1日も綺麗に満開です。20日ごろ4、5分咲きだったのに。歌舞練場入って左側の桜は結構散っています。この桜も早咲きです。鴨川沿いはまだまだ、3、4分でしょうか。ところが高瀬川沿いは見頃でほぼ満開です。御所の北に位置する相国寺は散り始め。広大なお庭がとても綺麗。岡崎疏水辺りは結構いい感じみたい。清水寺で入口近くは満開だけど、境内は3、4分でしょうか。まだまだです。円山公園は7、8分でしょうか。花見客の場所取りで一杯です。楽しそう。

桜の種類や木々一本一本自然と会話しながら考えているようです。『温かいから咲くぞ!』、『いやいや温かいけど、ちと早いんじゃないの?』、『うーん、温かいから咲きたいけど、早やそうだしどうしようー』、『寒い、まだまだやん』、『お、咲くの! じゃあ、咲こ』

市内は早咲き、遅咲き含めてある程度の期間に咲いていたように感じます。町中が一気に桜色に染まっていたように記憶しています。寒暖が不安定なんでしょう。これも温暖化の影響なんでしょうか。今冬は暖冬で、初春は迷走。そして今年もゲリラ豪雨なんでしょうか。そうそう、去年の夏は白く感じました。紫外線が強い? 生物は環境に順応していくのでしょうが、その先になにが待っているのでしょう。
2009都をどりチケットについて (2009年3月20日更新)
プロラボに寄ったとき、流れているFMから『・・・開花した模様です』 『え、京都で開花?』 花灯路に行きますので白川沿いなど見て行こう。

花見小路に出ますと両側に『ぼんぼり』が立てられています。『わ〜都をどりの準備が出来てる』 数日前に歌舞練場の準備が行われていましたが、その後四条花見小路に大看板が立ち、ぼんぼりですべてそろいました。

歌舞練場をのぞくと、左側の大きな桜で開花しています。この桜は早咲きで毎年楽しみにしています。白川沿い。巽橋から縄手に向かって歩きます。『うわ〜何分咲きかな〜』 相当咲いています。4、5分でしょうか。きっと昨日開花したのでしょう。これも早咲きなんですよね〜 綺麗... ここ2、3日20℃超が続いていましたので一気に開花したようです。開花日は19日(木)。観測史上最も早かったのが2002年の3月18日とのこと。この年は4月に入ると早や葉桜ということでした。今年もそうなりそうです。

さて、今年で7回目ですが、『都をどりチケット』を正規価格にてお譲り致します。4月に入りましても歌舞練場の舞台は桜満開です。是非、歌舞練場で幽玄の美しさをお楽しみ下さい。『完売』と言われた方も一度お問い合わせ下さい。それでは今年も宜しくお願い致します。
( 『 都をどりチケット 』 お申し込み詳細 )
甘い話 (2009年3月17日更新)
少し前の話になりますが、今年のバレンタインデーは逆チョコで盛り上がっていました。もともと海外ではホワイトデーなんかなく、このバレンタインデーに男女問わずプレゼントを渡しているようです。今後どうなるのかな、これが落ち着くのかな。

さて、私、どうしよう。祇園町には今まで通りで臨みます。そしてホワイトデー。何を贈ろうかと悩みます。もらった舞妓さんの1人でその日が特別な日でもあり、また姉さん舞妓さんもいるしで、しっかり贈らないと後が怖い、怖い。ケーキ&ケーキ、ホール&ピースなんかだとバランス悪いし、同じテイストだし、どうしたもんか。特別な日の舞妓さんにはホールのケーキ、姉さん舞妓さんにはシュークリームで許してもらおう。ケーキは味見したばっかりの『 キルフェボン 』のイチゴのタルト。しっかり予約します。シュークリームも買うのに20分待ちのもの。ちょっとしんどかった。まだ聞いてないけど『キルフェボン』のこと、知ってるかな〜 私事ですが、ず〜っと大昔、一粒一粒丁寧に包まれ、それぞれが個性のあるチョコをもらい、美味しく食べました。本当に美味しかったので『美味しいな〜』って食べたんです。横文字の名前が書いてあるけどなんなのかまったく知らず、『あっ』という間に食べてしまったもので、すっごく怒られたことがありました。美味しく食べたのに怒られました。『幾らしたと思ってるの(怒!) ゴディバよ、ゴディバ(怒、怒!) 味わってよ(怒、怒、怒!)』(笑) 楽しんでもらえたら、私は怒りませんよ(笑)

あの人この人とあれこれ考えて、最後はお茶屋さんの姉さん。これも考えました、悩みました。下手をしたら怒られます、いやいや恨まれます、『よ〜し〜か〜わ〜さ〜〜〜ん』 あ〜怖、怖。スタッフもいますし、『みなさんで食べて下さい』ということで手を打ちます。勝手に手を打ちます。なんのことか解からないと思いますが、楽しいけど、苦しみました(笑)

贈ったり、贈られたりは一瞬の出来事。けど、それまでに、そのあとに、いろんなことが一杯詰まっています。温かいものが一杯詰まっています。

それはそうとホワイトデーはどうなるの? お菓子業界のあま〜いワナで散財2倍!?
2009都をどりチケットについて (2009年3月12日更新)
ここ2、3日寒さが戻っています。温かい分、寒く感じます。さて、昨日11日に気象庁から2回目の『さくらの開花予想』が出ました。京都は『3月26日(木)』とのこと。一瞬、『え、26日』と思いましたが、あれ、1回目は何日だったっけ。1回目は27日でした。『おい、おい』とつっこみたくなります(笑)

10日に祇園に寄った際、白川沿いも訪ねました。ここの桜は早咲きと感じていますが、つぼみから紅い花が見えています。『わあ〜すぐそこまで春が来てる。』 去年から桜を撮り出したのであとどのくらいで咲き出すのか判りませんが、本当にもうすぐでしょう。京都が桜色に染まるのももう間近ですね。

さて、今回で7回目になります。都をどりのチケットを正規価格にてお譲り出来ます。3月に入り、祇園甲部では立方(たちかた)のお稽古も始まっています。本番も入れて2ヶ月から3ヶ月に渡る『都をどり』です。何十回と見ていますが、毎回鳥肌が立つ興奮を覚えます。連綿とそして淡々と続いている見えない伝統美。是非、歌舞練場で見て頂きたいものです。祇園町にはお茶屋さんなどに一足早く春を感じさせるポスターが貼られ、軒下には『都をどりの提灯』が下がりました。それでは今回も宜しくお願い致します。
( 『 都をどりチケット 』 お申し込み詳細 )
2009都をどりチケットについて (2009年3月5日更新)
昨日3日、お昼に少し吹雪きましたが『なごり雪』でしょうか。雪を撮影したい場所があり、急いで移動します。三脚を据えて3時間ほどじっと待ちましたが、みぞれっぽい雨が降るくらいで雪にはなりませんでした。運良く自由に動ける時間でしたが自然の贈り物ですのでそうそう微笑んではくれません。3枚撮影して引き上げます。三寒四温で春へ向かっていきます。

今日4日、気象庁から『さくらの開花予想』が出ました。それによりますと京都は平年より4日早い『3月27日(金)』だとか。日本気象協会は『3月21日(土)』、ウェザーニューズは気象庁と同じ27日。昨年2008年は『3月30日』と予想(気象庁)が出て、実際は『3月24日』に開花(ソメイヨシノ)しています。屋外での撮影が多いですが、去年より温かな日が続いているように感じています。今年は梅が5日から1週間早く開花してるようです。さて、桜はどうでしょう。3ヶ所から予想が出ていますが、体感的に去年より早まりそうな気配ですが如何でしょう。

さて、今回で7回目になります。都をどりのチケットを正規価格にてお譲り出来ます。3月に入り、祇園甲部では立方(たちかた)のお稽古が始まっています。本番も入れて2ヶ月から3ヶ月に渡る『都をどり』です。何十回と見ていますが、毎回鳥肌が立つ興奮を覚えます。連綿とそして淡々と続いている見えない伝統美。是非、歌舞練場で見て頂きたいものです。祇園町にはお茶屋さんなどに一足早く春を感じさせるポスターが貼られています。それでは今回も宜しくお願い致します。
( 『 都をどりチケット 』 お申し込み詳細 )
穏やかな瞬間(とき) (2009年3月1日更新)
雲が流れていますが、いい天気。冬着だと暑いくらい。昨日に続いて今日も『羅城門跡』に行っています。東寺から5分ほどのところにその場所はあります。今は小さな公園になっていて、遺構などなんにも残ってないようです。明治に建てられた石碑以外は滑り台、鉄棒にシーソーと極当たり前の公園。しかし、芥川龍之介の『羅生門』や黒沢明の映画でとても気になっていた場所で、遺構がないということで益々過去のことを想像してしまいます。千年以上前のことで平安京正門。どんな営みが行われていたのでしょう。歴史を感じます。

昨日、羅城門跡であるカットを撮ろうとした際建物の影が気になり、今日そのカットを撮りに行っています。好きな濃い目の雲が流れていましたので、晴れたり曇ったりを待ちながら自分の表現したいものを探します。10羽ほどのハトがいます。バックやポケットをあさると一気に飛んで来ます。餌付けされています。これもいつの時代でも繰り返されてきたことでしょう。何の変哲も無い場所ですのでいろいろ想像出来て楽しい。僅かな時間だけど、何も気にすることのない穏やかで気持ちのいい時間でした。

全然話は変わりますが、陽気なお酒が好きで、汗だくで辛いものが好きで、甘いものも好きという雑食です。気になってるケーキ屋さんがあり、今日こそは寄ろうと決めていました。味見も兼ねて寄ります。三条木屋町上ル一筋目西入ルの『 キルフェボン 』。喫茶は90分待ちだって。夕方なのにすごい。ゆったりしようと思ってたけどお持ち帰りにします。大勢の女性に混じってショーケースのケーキをうろうろ見て廻ります。う〜ん、どれもこれも美味しそう。産地にすごくこだわっているようです。熊本や宮崎の柑橘系も使ってます。今日は食べたいものを選ぶことにします。しか〜し、大いに悩みます。みんな美味しそう。どうしよ〜 結局、クリームチーズのタルトとペリカンマンゴーのババロアにします。さてお味は如何。コーヒーを炒れて頂きます。まず、クリームチーズ。うん、豊潤で濃厚で深みのあるしっかりしたお味ですが、甘味は抑えてあり、口当たりはあっさりさっぱりです。美味しい。好みの味です。パイ生地も甘味が抑えてあり、クリームチーズと合っています。もう一つもマンゴーの味を活かした下ごしらえでババロアとパイ生地の甘さを抑えたものと合って、美味しい。お気に入りのお店に追加。

コーヒーを飲みながら余韻に浸ります。ケーキのカタログを見ながら次はどれにしようかとあれこれ悩みます(笑) 空いた時間に何を撮ろうかとあれこれ考えます。ほんのひと時だけど至福の瞬間です。

追伸
珍しく『食』の話題を書きましたので気になってることを一つ。『 BEST BEFORE 09/09/05 』 外国産のチョコのパッケージに貼ってあります。『 2009年5月9日ごろまでがとっても美味しく頂けます。 過ぎてもまだまだ美味しく頂けます! 』ということです。これが日本になりますと『 賞味期限2009年5月9日 』となり5月9日を過ぎたら大概捨てられる運命に。『 もったいない 』が海外でも通じる言葉なのに、これこそもったいない。『 美味目安 』とかに言い方代えられないのかな。海外ではどのように運用しているのでしょう。
足音 (2009年2月25日更新)
目が覚めると雨音がしています。カーテンを開けて外を見ます。予報通りの大雨。土砂降りだ... けど、午後から一気に回復するとなってたっけ。天気予報がなかったらこの雨が上がるとは思わないよな。事実、本当に上がるの? 今日考えてた撮影は明るくないと厳しいもの。年に1度の行事。人生で撮れる回数は限られています。雨、か。雨を活かす撮影も考えよう。少し憂鬱だけど準備をします。『梅花祭』の後、いろいろ考えてたことは日を改めよう。三脚は置いていきます。

今日は北野天満宮で梅花祭が行われます。御祭神菅原道真公が903年2月25日薨去(こうきょ)された祥月(しょうつき)命日に行われる祭典で、1952年から行われています上七軒歌舞会総出の奉仕による野点もあります。そういえば、昨年は前日の雪が残ってたっけ。梅にも雪が残り、とっても春の足音を感じたっけ。17日に今冬初めて雪を楽しんで、例年だと3月初旬になごり雪が降るけど今年はどうだろう。今日の雨も天空では雪だったのかな。温かい。梅も華麗に咲き誇っています。午後からは雨も上がり、とても明るくなります。よかった。雨や景気のせいでしょうか、思ったより人出が少ないように感じます。

さて、あれこれ撮りましたが、思っても無い幸運もありました。写真の神様です。目の前の席に着物姿の方やそんなり姿の舞妓さんが見えたりして、『お〜〜〜』っと心の中で叫んでました(笑) 上七軒の芸舞妓さん、早く来て〜(笑) ちょっと撮らされた感もありましたが、楽しみです。撮影の為の引き出しを沢山作れと助言されたりしましたが、益々いろんなアドリブで臨めるように感じています。その場その場でいろんなものを撮らないといけないとも言われてましたが、感じたままに撮り進めたらいろんなものが撮れている。これだ! もっと、もっと、です。

19日は宮川町で『京おどり』の衣装合わせ。23日は醍醐寺で『五大力尊仁王会』。この日も朝は雨でしたが、午後からは上がり、呼び物の『餅上げ』もテントを外して行われています。前日の24日は祇園甲部で『都をどり』の衣装合わせが行われています。春は、もうすぐです。
幸せな空間 (2009年2月17日追加)
静けさの中に歩みます。『あ、は、は、は、は』 すぐに笑ってしまいました。滑稽だったり、変だったりで笑ったのではありません。楽しくて、温かくて、ユーモアにあふれていて、も〜嬉しくて幸せで自然に笑ってしまいました。けどすぐに涙があふれてきました。こんなに愛に満ちた写真を撮る人を知り、嬉しくてたまらなくなりました。会場は愛で一杯です。

ドアノーは言います。『演出はやらないつもりでいる。強いてやるとすれば、ずっと待つこと。』 レンズの前でパリの人たちは、子供から大人まで名優になります。そうそう忘れてはいけません、犬も名犬になります(笑) 綺麗なアコーディオン弾きを撮ったものがありますが、恋したんだなと感じます。しかし、生憎、彼女は... チャプリンの映画を思い出す、機械の歯車のように働く人たちを撮影していたときのことを忘れられず、幸せな写真を撮ろうと思い、その通りの写真が目の前に一杯掛けられています。一番最後に掛けられているドアノーの写真。カメラはとっても使い込まれています。シャッターを押せば写る代物ではありません。フイルムも今のようにいいものではありません。それでも目の前の写真の美しさはどうでしょう。輝いてます。被写体を愛し、隅々までしっかり見ています。光をしっかり見ています。

なんなんでしょう。町が生きています。人が生きています。貧しくともとっても生き生きとしています。人生を楽しんでいます。あれ、貧しい? 否、貧しくなんかないんでしょう。心がとっても豊かなんでしょう。写真から声が聞こえてきそうです。楽しそうな会話。笑い声。町の音。そして会場に見に来ている人たちの顔、顔、顔。幸せそうです。いいですよ。

今日で2回目です。『ロベール・ドアノー写真展』 2回とも嬉しくて楽しくて泣いちゃいました。だって幸せになりますから。

追伸
入口前でドアノーのドキュメンタリーが流れています。18分ほどです。ちょっとした椅子席が準備されていて、無料でだれでも見ることが出来ます。出来れば写真を見た後でゆっくり見て欲しい映像です。写真をゆ〜ったりと見れば色々語りだしますので見なくてもいいかな。ドアノーは映像で言っています。『すべてを語らないほうがいい。写真を見て感じてもらいたい』と。アートを感じさせないアートです。是非見てもらいたい。そして大切に写真を撮っている者がいることを感じてもらえたら嬉しいものです。会期は今度の日曜日22日(午後5時閉館)までです。
’09都をどりチケットについて (2009年2月16日更新)
2月もバレンタインデーを迎え、半ばを過ぎました。2月は『逃げる』といいますがどうでしょう。冬を迎える前は相当寒くなるとの予報でしたが、然に非ずでとっても暖かい日が続いています。明日明後日は10℃も寒くなる予報とジェットコースターみたいな気候です。梅はビックリでしょう。冬ってこんな感じでしたっけ。

処で桜の開花予想は2月になったら出るように思っていましたが、去年の気象庁の第1回発表は3月5日でした。(訂正です。日本気象協会が2月5日、ウエザーニューズが2月16日にそれぞれ発表しています。それによりますと例年並か早め。京都は3月31日) 発表なんか待ってられないと『都をどり』の4月4日(土)、5日(日)は完売みたいです。今年もすごいな〜 その他の日はどうなんでしょう。2週目の土日も結構厳しくなってるのでしょうか。『景気なんか関係ない!』と元気であって欲しいものです。

地方(じかた)さんは都をどりのお稽古が既に始まっています。立方(たちかた)さんは3月に入りますとお稽古が始まります。五世井上八千代お家元やお師匠さんたちは振り付けを考えられている最中でしょうか。『水映桜花絵巻(みずにはえるさくらのはなえまき)』 今年はどんな舞台になるのでしょう。個人的にはやっと京舞を見ることが出来だしたので益々楽しみなんです。

さて、今回で7回目になります。チケットを正規価格にてお譲り出来ます。昨年の桜の開花は3月24日でした。今冬は暖かく感じていますがどうでしょう。昨年はとんでもないブームで初めて経験する入手困難な状況でした。今年はNHKの朝ドラでどうなることやら。それでは今回も宜しくお願い致します。( 詳細 )
ヒ・ト・リ・ゴ・ト (2009年2月13日追加)
昨日12日は朝5時起き。前日はいつもより早くベッドに入りますが、眠くないのに寝るのは大変ですよね(笑) あっち向き、こっち向きしながら眠りにつきます。計ったように5時に目が覚めます。眠りは浅かったみたい。寒くないな、天気はどうかな。外を見ます。地面は濡れてるようだけど雨は上がってる。予報通り。今日は三千院です。いつ行ったっけ? まったく記憶にありません。こんな場合は早く行くようにしています。開門8時半。気分はちょっとした旅行です。こんなん久し振りだな〜と思っていましたが、京都駅からバスで丁度1時間でした。あら、近い。なんか遠くのように感じてたんだけどな〜

バスを降りて暫し歩きますが、全然覚えていません。門に着いても、中に入っても記憶にございません(笑) 来た事あるのかな(笑) それになんにも予習してなかったものでなにがあるのかもわかりません(笑) 感じるままに行きましょう。この時期、『初午大根焚き』が行われていて、この行事を撮りに来ていますが、なかなか三千院まで足を延ばさないので出来れば美しい風景も撮りたいものです。行きつ戻りつしながら楽しみます。苔むした広〜いお庭が綺麗です。前日の雨でしっとりしていて生き生きしています。神様からの贈り物です。感じたまま撮り進めますが、仕事のこともしっかり考えます(笑) さて、大根焚き。『3日ごろ前から仕込んでますよ』とか『今冬は2日ぐらいしか雪は積もってないですよ』とかとか話しながら撮らせてもらいます。今日も小春日和というよりしっかり春の気候です。梅や桜のことがよぎります。本当にいい日和です。きっちり長時間外出冬支度の装いですので正直暑かった(笑) 大根の接待を受けます(無料です、笑) 大きな大根で、ほくほくしてて美味しかった。参道沿いのお店で『大根焚き用のお出汁』と出てたっけ。

5時間ほどの撮影でしたが、結構疲れました。近くのところに足を延ばそうかとも思いましたが、今日は無理。バスでは疲れで落ちます(笑) このまま帰りたいですが、ラボと写真展と祇園に用事があるのでもうひと踏ん張り。相当疲れが溜まってそう。『しんどい、疲れた』、と心の中で繰り返してます(笑)

河原町近辺で撮りたいものがあったので寄り道して、祇園へ。祇園で用を足して久し振りの雰囲気を楽しみます。そうこうしてますと舞妓さんたちから『まだいはりますか?』、『もう少し居るよ』 もう限界で本当にもう少しです。暫くして『これ』と可愛い紙袋。チョコでした。バレンタインです。『都をどり、おたのもうします〜』、『そっか、すっごく高価なチョコやな〜』、『違います〜』などと楽しい立ち話。しかし、しんどい(笑) 『今日は本当にしんどいねん。もう帰る。また。』 惰性で帰途に就きます。

家に着いて、大声で独り言。『あ〜しんどい〜 疲れた〜 もうダメ〜』
楽しくて、幸せで (2009年2月4日追加)
『あ、は、は、は』 スタッフたちと一緒にこっそり『お化け』の出し物を見ます。立春前日の節分で『お化け』が行われています。変な振り付けなのに無表情で淡々と舞っています。『無表情』、『変な顔』、『無表情』、『変な顔』と一瞬に変わり、またまた、『あ、は、は、は』 当然滑稽な振りもありますが、所作は唸ります。日々のお稽古が垣間見られます。歌舞伎に題材を求めたものが多いのでしょう。どんなものか解かっていればもっと楽しめるのにと不勉強を残念に思います。

出番待ちのお化けはお互いに持ち物などの確認を取っています。嵐のごとく登場して嵐のごとく去っていきます。悠長に準備をしている訳にはいきませんのでチームワークで対応します。お馴染みの顔ぶれですのでお互いをよく解かっているのでしょう。それにしてもよくもこんな趣向を考え付くものだとまたまた唸ります。おもしろ〜い、すご〜い。そしてお座敷ですのでお酒も勧められますからあちこち駆け回るごとに酔いが廻ってきます。お茶屋に駆け込んできた様で大丈夫かなと思いますが、おくびにも出さずお座敷を楽しい笑いの渦にしてしまいます。

凄い。プロのなんたるかを強烈に感じます。私は甘い。全然甘い。それに少しばかり末席で遊ばせて頂いたりしていますので祇園町のことを解かってきているつもりになっていましたが、まだまだスタートラインにも立ててなかった。百聞は一見にしかず。そして『見ているつもり』と『見る』ことの違い。それから『花街は人を育てる』ということを聞きます。未熟者ですがしっかり育てられています。幸せ者です。

今、あれこれ思い出していますと随所にしっかり『京舞井上流』が生きています。京舞井上流は『能掛かり』、『人形振り(文楽人形浄瑠璃)』を表現に取り入れていますが、それを上手に活かした構成でした。そして生きた本物の芸ですので演じていることを感じさせないことに改めて唸ります。『楽しい』の一言。素晴らしい映画や舞台は見ている側を取り込んでしまいますが、まさにそのもの。芸妓さんはアーティスト、芸術家ということを再認識します。『楽しかった』 私の写真もこうありたいものです。見ていて幸せになる写真が撮りたいものです。

『あ、は、は、は』 暫く思い出し笑いが続きそう。そして心配事が一つ。お化けをしていた芸妓さんと会ったとき、指差して笑ってしまいそう(笑)

追伸
二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬の前日を節分といいます。江戸時代になって立春の前日だけを節分というようになったとか。先人は季節の変わり目に邪気が生じ易いので節分行事を行っていたようです。季節の変わり目に体調を壊しやすかったりしますので知恵とでもいいましょうか。また、お化けですが仮装することで邪気が付かないようになると思われていたようです。自然に合わせた営みで生活に余裕を感じます。粋で洒落ています。今のようにあれこれモノや情報が暴力的にあふれていなかったのに豊かさを感じます。自然保護とか環境破壊なんて言葉がなかった生活。幸せってなんでしょう。便利ってなんでしょう。隣の芝生は青く見える、でしょうか。
’09都をどりチケットについて (2009年2月1日追加)
新年を迎えお正月を過ごし、1月が終わったなと思うところですが、祇園甲部では『都をどり』の準備が進められています。昨秋からNHKの朝ドラで祇園が舞台となり芸舞妓さんが主人公で今年はどんなブームになるでしょう。その反面、昨今経験したことがないような不況が忍び寄っています。当然厳しさもありますが、是非京都の春を、そして『都をどり』を実際に見て頂きたいものです。何回見ても夢見心地になる舞台です。

今回で7回目になります。チケットを正規価格にてお譲り出来ます。昨年の桜の開花は3月24日でした。今冬は暖かく感じていますがどうでしょう。もうすぐ1回目の予報がでる頃です。昨年はとんでもないブームで初めて経験する入手困難な状況でしたので出来るだけ早くお問い合わせ頂いた方がいいかもしれません。それでは今回も宜しくお願い致します。( 詳細 )

追伸
京都には五花街あり、春に四花街のをどりが行われます。それぞれのをどりを是非お楽しみ下さい。

第57回北野をどり ( 上七軒歌舞会 )
2009年4月16日(木)−26日(日)

第172回鴨川をどり ( 先斗町歌舞会 )
2009年5月1日(金)−24日(日)

第60回京おどり ( 宮川町歌舞会 )
2009年4月4日(土)−19日(日)
Mai−K (2009年1月31日追加)
昨日30日は夕方からどたばたと写真展巡り。JPS展で西岡伸太さんの作品を前に『吉川、写真はしんどくて苦しいが、奥が深く楽しくて面白いぞ。しっかり見て、研究せい!』と勝手に激を飛ばしてもらってる妄想を抱いたりしてました。そして新風館に向かいます。7時からのαステーション ( FM京都 )によるイベントを見たくて急ぎます。『倉木麻衣』のトークイベントですのでこんな時間で入れるやろかと心配しながら向かいます。雨が降っています。沢山の傘で綺麗やろな〜

ステージ前は熱烈ファンでぎっしりですが、満員になるには何千人も入ることになるでしょう。さすがに心配ご無用でした。雰囲気を味わいたくて3階でライティングや傘などが綺麗に見えるところを探します。イルミネーションが輝き、ライティングに雨が浮かび、そして様々な色の傘で埋まっていますのでそれだけでも楽しくなります。ステージでは倉木麻衣の曲によるDJで盛り上げ、時間が近づいてきて益々ステージ前は傘で埋まっていきます。

いよいよ倉木麻衣コール、『Mai−K、Mai−K、Mai−K・・・!!』 登場。小さいな〜 小柄な方です。3階ですので表情までは見えません。雰囲気を味わうには十分なので、後で近くで見れたらとそのまま楽しみます。手を振ったり、『エアタッチ』をしたりと楽しみます。思ってた通り、めっちゃ気さくでキュートな人です。トークだけですが、寒くも無く、心地いい時間が流れていました。ライトに浮かび上がる雨の中、傘が揺れ、イルミネーションはほのかに輝き、柔らかな空間でした。
初笑い (2009年1月23日追加)
お正月、松の内も遠い記憶。あと1週間で2月を迎えますが、少しお正月の話を。まだ、1月ですし(笑)

2日は天神さんに行ってました。学問の神様として全国に知れ渡っていますので、受験を前にして多くの学生さんがお参りに見えられます。絵馬掛所の社にも列をなしてお参りされてます。どこでも見られる順番待ちと思っていました。会話が聞こえてきます。『鳥居を通ってお参りしないとね』 社の前に小さな鳥居。そうなんだ、これも願掛けなんだ。『通る』か。絵馬掛所にも多くの親子がいます。本来、絵馬を掛けるところではないような一番高いところにも必死に掛けられています。『志を高く、で一番高いところに掛ける?』、『風が吹いたりして落ちたらいやだから、しっかり掛けられるところにする』 ここにも願掛けがありました。そうこうしてると大声。『あー絵馬が落ちたー』 悲喜こもごもの時間が流れていました。

2日は『筆始祭(ふではじめさい)』、4日まで『天満書(てんまがき)』、神前で書初めをする行事が行われています。老若男女、楽しそうに書初めをしています。和服の方を探したり、雰囲気のある並びを探したりします。そんな中にカップルで女性が書初めをしています。腰掛けているところなど雰囲気のある感じでしたので撮影してました。彼女も楽しそう。いい感じと思いつつ、なに書いてるのかなとそれとなく見ます。『あ、は、は、は』 書初めは、『初笑い』 彼氏はどんな気持ちで見ていたのでしょう(笑) 初笑いでした(笑)
美しい (2009年1月19日追加)
『通し矢』、写真を始めた頃以来、久しぶりです。進行についてまったく記憶にないので早めに行きます。また、その場の雰囲気を出来るだけ感じたいこともあり、そうします。

三十三間堂の射場に着きますが、思い出せません。真ん中に大きな木。なんの木でしょう。1mの的が4つあり、距離は60mとのこと。1つの的に3人ということで12人づつ同時に射ます。成年男子、成年女子の順で、それぞれ1000人ほど射るようです。全員初段以上。久しぶりの武道、心地いい緊張感を感じます。報道では毎回振袖姿の成年女子が取り上げられますが、写真として映えることを考え、弓を引く姿が美しくて真剣に的に向かい出来れば的を射る選手を第一に、そして振袖など外見で映える人などを撮るつもりです。成人式の延長でもあるのでしょう、振袖や袴など華やかな出で立ちですが、白と黒の弓道衣姿も撮りたいものです。

振袖姿の成年女子によるデモンストレーションなどが行われ、試合開始。矢を2本放って、2本とも的を射ぬいた人が決勝に進めます。成年男子。いきなり京大選手。さすがに独特の雰囲気があり、撮ってしまいました。明らかに撮らされました(笑) 大人数の選手ですので係りはどんどん進めます。選手はどれだけ自分の間を保って集中出来るか。イケメン選手がぞくぞく出場しますが、全然撮りたいと思えません。弓を引く姿が美しくない。やはり、的を射ることが出来ません。なんとなく感じるものです。この選手は射そうだと感じて撮りますとしっかりした矢を放ちます。しかし限りなく少ない。

そして成年女子。美しい弓を引く選手がどんどん出てきます。愕然としました。性別はどうでもいいと思っていますが、この差はなんでしょう。女子からは真剣さをひしひしと感じます。稽古も相当積んでいるのでしょう。美しい姿で美しい音の矢を放ちますのでいろいろな構図の写真を撮っていきます。色とりどりの着物が並びますので、色の重なりも考えながら撮り進めます。広角、望遠を使い分け比較的早く撮り終えます。白と黒の弓道衣は撮れてなかったけど別の撮影も予定していたので切り上げます。決勝も見たかった。残念。

常に意識していることで一流に触れる機会を出来るだけ作るようにしています。是非全日本クラスの大会を見てみたい。どんな弓を引くのでしょう。考えただけでもゾクゾクしてきます。

一流、本物は美しい。それらに必ず人は感動を覚えます。そして残っていきます。逆は必ずしも然に非ず、でしょう。
体に悪い (2009年1月15日追加)
『びやーくしょん』、『ずー』、『うーん、ざむいー、まだ昼の3時だぞー』
独り言をつぶやきながらあちこちそちこち、うろうろ。

昨日からすごく寒く、今冬一番かな。北から雲が流れ、今日は雪を期待したけど、チラッ、ホラッと降る程度。お日様は結構顔を出すけど底冷えがすごい。温かい日が続いてたから特に寒く感じます。そういえば13日もチラッホラッとしたけどそんなに寒くなかったな〜

疲れが溜まっていて朝起きるとき久しぶりに葛藤(笑) しんどい、今日はゆっくりしよう、雪かもしれないぞ、体壊したら元も子も無いし、あーたら、こーたら。それに今日は『小正月』だぞ。起きな。少し遅くなったけど、出かけます。写真は現場に行かないと撮れないんですよね、当然ですが(笑)

『松の内』は今日まで。年末年始の撮影も一段落し、以前から撮りたかった祇園以外の花街の風景を撮りに来ています。まだ松飾り、あるよな〜 お茶屋さんのある風景を撮ろうと思っていますが、初めてなのでどこにあるか探しながらです。歩くことが好きであちこち行ってますので初めての場所ではないけど、お茶屋さんがどこにあるかまでは知りません。あった、あった、へ〜この路地だったんだ、などと見つけていきます。さ〜てどう撮るか。周りを確かめながら構図を考えます。画角を選び三脚をセットして、絞り、シャッタースピード、露出を決めていきます。最後にお日様と相談。あ〜ここは曇ってた方がいいな〜、と雲待ちです。雲は流れていますが、お日様に掛かりません。結構待ちましたが掛かりません。仕方がありません。次のところに向かいます。暫くはお日様関係なく順調に撮り進めて行きます。あ、曇ってきた。空を見ますと一面雲が出ています。振り出しに戻る、です。

そうこうしてるとお茶屋さんの方が見に来ました。どこかで見た記憶がありますが、思い出せません。『どんなアングルで撮ってるの?』と聞いてきます。アングル?、写真を判る方のようです。不思議そうにしています。そうでしょう。写真を見たら判ってもらえると思います(多分、きっと、お、恐らく、うーん、難しいかなー、笑)が、奇をてらったものではありませんし、私にとっては特別な構図ではないですが、独特に見えるでしょう。そしてあちこちから様子を見に来ます。見かけない顔ですし、仕方ないです(笑) それはそうと一番の問題、ここには何軒のお茶屋さんがあるんだ? 後何軒かあったような記憶もあるけど全然判りません。初回から大まか撮れたし、4時過ぎて、寒くて、風邪っぽくなってきて体に悪いので、今日はここまで。あ〜しかし本当に今日は寒い。早く温かいところに行かな、まずい。『は、は、は、びやーくしょん』、『ずー』

追伸
『あ〜お風呂は幸せだ〜』 長時間寒い中に居ましたのでお風呂は身も心もほぐしてくれます。ん、あ。は、鼻水が。あかん、風邪っぽい。上がったら、さっさと寝よ。ん、木曜日。MAKOTOさんだ(笑)
やばい (2009年1月9日追加)
冬なんかなと思う穏やかな日が続いています。年末年始、雪マークが付いていましたが、雨も降らなかったような。それに体調がとっても心配でしたが、どうにかこうにかごまかしごまかしあちこち予定していたところで無事撮影出来ています。『ホッ』 神様、ありがとうございます。

さて撮影。昨年までにある程度撮り終えたという気持ちの余裕も出来てか、今まで無かった感覚の写真が撮れています。初めて撮影したものもありますが、周りがとってもよく見え、立ち位置もしかりしたところが探せて、手応えのあるものが撮れています。もともと立ち位置には自信がありましたが、更に磨きが掛かったようです。そこになにがしかの美しさが感じられればいいんですが。一番大切なものです。記憶に残り、何度も見たくなる、見続けていたくなるものが撮りたいものです。仕事用としては厳しくなりますが(笑)

処で今日は9日なんですよね。まだまだ『松の内』。そしてまだまだ撮らないといけないものがあり、お正月は迎えられません(笑) あれ、晦日そばを食べ、初詣にも行き(撮影に行きますので当然、笑)、報道でいろいろ取り上げられるほとんどに行ってると思うけど、新たな年を迎えたというなんというか厳粛な雰囲気を感じてないような気がする。『こりゃ、やばい』 写真には気持ちが写ります。その時々の雰囲気を感じてなかったら単なる記録写真になる恐れがある。うーむ、大問題。呼吸していることを意識しないのと同じようにその時々の雰囲気を自然に感じていたらいいけどさて如何に。

考えないといけない大切なことが見つかりました。撮り続ける限り、いろいろなことにぶつかることになるのでしょう。たかが写真、されど写真です。あ、始業式の日にお茶屋さんの姉さんに『プロに頼むなんか申し訳ないんだけど』と冷やかされながら正月飾りの前で挨拶しているところを渡された携帯カメラで撮ったんですが、これがすっごくよかった。撮るとき画面に文字などいろいろ表示されていてどんなのが撮れたかちょっと心配だったけど、『いいわよ、ほら』と見せてもらうと、自分で撮っておきながら『本当にいいですね』(笑)

正月飾りの前に姉さんが座り、側にご祝儀が準備してある中、なにもさわらず注文せず、静かにシャッターを押す。いい雰囲気でした。
おめでとうございます (2009年1月1日追加)
『疲れたー』 毎度ながら大晦日から元旦にかけてあちこちそちこち撮影、ちょびっと仮眠、再び撮影。前半は三脚に脚立、後半は三脚持ち。背筋に変な痛みがあり、行けるかな、大丈夫かなと不安で一杯で出かけます。予報で雪が降るかもとなっていましたから余計に行かなくっちゃと気が急きます。大晦日の日中は比較的穏やかな気候で撮り歩くには好都合ですが、雪にならないかな〜と北の空を恨めしく見てました。夜になり気温は下がり、パラパラと時雨れましたが全然傘を差すまでもなく。北の贈り物だけど、温かいから雪が雨になってしまってます。

年越し前に『晦日そば』を頂きに毎年恒例のお蕎麦屋さんに伺います。最近芸能人や雑誌なんかで紹介され行列が出来るようになり覚悟して行きましたが、待つことなく丁度入れ替わりで案内されます。『行列覚悟で来たけど、よかった〜』、『昼間は並んでましたよ』とお店の人と言葉を交わします。そんなに寒いことないとはいえ、お店に入りますと手は真っ赤になり結構かじかんでいてやっぱり寒いんや。お蕎麦が見えないほどのおネギたっぷりの上にしょうががのっていて、一口毎に体が暖まります。『あ〜幸せ〜』 一息ついて暖まったことだし、さて撮影再開と外の人となります。

仮眠しに一度帰りますが、嬉しい嬉しいお年玉。年賀状の中に初めての年賀。可愛い年賀、芸舞妓さんからの賀状です。もう〜踊りたくなります(笑) 背中の痛みはさすがにとれませんが、疲れや眠気を暫し忘れます。祇園町を仕事で撮らせてもらってる訳ではないのでいっつもどこかに不安があり、今日も撮らせてもらえた、あ〜今日も撮らせてもらえたと思う日々で、挨拶してもらえたり、撮って下さいと頼まれたり、賀状をもらえた日には本当にホッとします。明日も祇園町に行けると。『ありがとう、こちらこそおたのもうします』

さて、後半戦。人気のある2ヶ所を考えてましたが、大混雑で日中には無理そう。1ヶ所で諦めます。今までなら撮りたくなかったありきたりの構図も撮っていきます(出版社に怒られるな〜、笑) けど、しっかりした考えのもとで厳しさのある写真を撮っていきます。新年早々『写真の神様』からのお年玉もあり、『お〜』っと心の中で叫びながら撮影出来ました。そして最初の一行です。バスや電車の中でぐったりです。

少し体を休ませたいけど北の空を見ますと贈り物が届きそうな気配。明日も体に頑張ってもらわないといけないようです。神様、お守り下さい。こんな感じで今年も温かくて美しい写真を撮っていけるよう精進します。本年も宜しくお願い致します。

追伸
αステーション ( FM京都 )のDJが言っています、『元日からの雪です』と。京都市内は夜になり雪模様のようです。明日に備えないと。
2008年

紅白のもの (2008年12月28日追加)
昨日27日、予約しておいたものを受け取りに和装屋さんに伺います。これは祇園の末席で遊ばせてもらえるようになって私自身毎年楽しみにしていることです。南座へ『まねき』が上がるとそろそろ予約しなくちゃと思うもの。和装屋さんでいろいろ用足しするほどの甲斐性はなく、このことだけのお付き合いなんですが、『そろそろお見えになる頃とお待ちしておりました』と迎えてくれます。師走になると店先に吊り下げられているもの。毎年芸舞妓さんのお名前を告げて特別に作って頂いてます。受け取る際のやりとりで和装屋さんでも芸舞妓さんのことをあれこれ思って用意してくれているようです。芸舞妓さんが中を見たときのことを想像するとますます楽しくなってきます。

一人には予定が合わなかった為、置屋さんまで持っていきます。いろいろ忙しそうだったので会えないかも、去年は会えなかったしと思っていましたが、どうにか渡すことが出来てホッとします。今思うと今年最後だったのに挨拶しそこなってしまいました(笑)。一人は今年最後のお座敷にどうにか来てもらえて、そこで渡します。今年店出しして渡すのは初めて。これまで初めてもらった人の中には『実家で開けました!』と聞くとお土産など荷物だろうにそして壊れやすいものですので嬉しいものです。花街らしいもの。今年はどんな風に楽しんでくれるかな。

もともとは大晦日にお世話になったところへご挨拶に行った際に頂いてたもの。ご挨拶に伺うのですが舞妓さんはとっても楽しそうで出会ったこっちも嬉しくなります。今ではめったに見ることがなくなったこと。最後に出会ったのはいつだったっけ。昨日、お座敷で渡したときもとっても嬉しそうにあれこれ聞いてきます。今年最後のお座敷、お世話になっている置屋さんやお茶屋さんへご挨拶することもありますが、どうもこの贈り物をしたくて行ってるようなもの。嬉しそうな笑顔が見たくて行ってるようなもの。温かくて心和む贈り物。大切にしたい。それにとっても沢山の人にお世話になっているのでもっともっと渡せるようになりたいものです。

この贈り物は『福玉』といいます。紅白のお餅が元になっていて、蹴鞠の鞠ぐらいの大きさでしょうか、この中にはお店お店でいろいろなものが入れられ、とっても可愛らしいもの。

そうそう、お座敷で舞妓さんが言ってました。『昨日京都駅で4、5個の福玉をもった方を見掛けました。』 どなたに渡すのでしょう。もらった方の顔が浮かびます。師走の温かく楽しい風景です。
繋がり (2008年12月24日追加)
13日は『事始め』でお正月の準備を始めます。日頃お世話になってる方へ挨拶に伺います。20日に東西本願寺で『煤払い』が行われています。信者さんのご奉仕で1年の埃を掃います。この場にいますと私自身の1年の埃を祓って頂いているように感じます。これも何百年(室町時代後期からということで500年以上)に渡って行われているものです。21日は東寺で『終い弘法』。様々な露店が並び、また日曜日ということもあり、とても賑わってました。入口と出口が決められ一方通行となっていましたが、それでもなかなか行きたい所に行けないほどでした。これも何百年(毎月行われるようになって750年以上)に渡って行われているもの。露店目当ての人だけでなく、とても多くの方がお参りに見えられています。

そして昨日23日に『嶋原太夫餅つき会(え)』が行われています。これは太夫の贔屓筋を招いて餅つきを行うもの。平成元年に一度途絶えたものを平成十三年に復活させ、今回で八回目です。花街の行事でお化けなどありますが、このように多くの人を招いて行うものはないのではないでしょうか。今回初めてお邪魔しましたが、とっても楽しい行事でした。なかなか珍しくなった杵と臼でお餅を撞きますので老若男女とっても楽しく過ごしています。そしてなにより嶋原の太夫、司太夫と振袖太夫がいますのでとっても華やぎます。様々な分野の方々が見えられていますが、太夫と繋がりのある方々。今まで感じたことがなかった空気感。人と人の繋がりの大切さを改めて感じました。こんなことからも是非、師走の風物詩に定着してほしいものです。『師走も半ば過ぎたわね。もうすぐ太夫の餅つき会やね。』と。

昨今、怪奇といいますか信じられない事件が起こっています。なんでこんなことがと思うことが起こっています。新しい機械が造られ遠くに離れていても身近に思えるけど、温もりや心といったものはなかなか伝わるものではないのでしょう。人にとってどんなに新しいものが造られたとしてもあくまでも『手段』や『道具』でしかないのでしょう。人が新しいものを使うにはまだまだ全然成熟していないのでしょう。そうだとしても一番大切なのはやはり『会う』ということなんでしょう。この様に思うところからも花街に魅せられています。魅せられているというよりも性に合っているのでしょう。会うことがとても楽しい。前にも書いたと思いますが、怒られもします。当然、怖いです。しかし、これがまた嬉しいものです。写真を撮るのも通わないとだめなんです。通って通って通ってその地の空気を吸わないと撮ることが出来ません。なんらかの繋がりが出来ないと撮ることが出来ません。そこに温もりや心が宿るように感じているからです。

年の瀬に報道は深刻な不況を伝えていますが、人と人の繋がりは何にも変えがたく温かく、強いもの。必ず幸せに繋がってるものでしょう。必ず...
アートに臨む (2008年12月17日追加)
暖かい日が続いてる。けど、空を見上げると雪雲を感じさせる柔らかなグレーに覆われていて、冬が確実に近くまで来ている。グレーにさざなみが押し寄せているような別のグレーが重なっている。綺麗。思わず見つめる。なにに心奪われる? デザインされたような自然の造形美? 遠い北国の地を感じてる? なにに心奪われる、遠い北国から流れてきたグレーを見て...

朝はなかなかベッドを離れられなくなるけど、好きなんだよな、冬の空気。空から北国の贈り物が舞い降りてきて、夜はピーンと澄み渡る。今回はどんな様子を見せてくれるのかな。

処で昨日16日は嵐山花灯路へ初めて行って来ました。自然の織り成す木々に人工光で描かれたアート。3時間半という短時間な為、美しいと感じたところは躊躇なく撮影しながら駆け足で慌しく回ります。7時までに法輪寺に行きたかったので今回は作品作りをする余裕はなし。それにしてもうっすらと柔らかく浮かび上がる山々、雪が積もってるようにみえる笹や遠くに青白きかすかな輝きを見せる竹林は思ってた以上に心に響いてくる美しさ。ゆっくり楽しんだらどうだろう。

それにしてもこの日も1日慌しく過ごすことにしてしまいました。背中や腰には疲れがたまっているし、頭も爆発しそう。少しでもゆっくりすればいいものを祇園に寄り道までしてしまいます。さすがに気になる個所の撮影に留めます。よくブレーキを掛けたものです。否、いつも通り撮ることは無理だったかな(笑)。

それはそうと最近、とっても自由に撮れるようになってきました。もう少し確実にしなければならないところはありますが、それでも技術に不安がなくなったせいか、安心して撮れるようです。絞り値は、シャッタースピードは、画角は、構図はなどと自分の描きたいものがしっかり見えてきます。いろんなものが見えるようになってきています。これからどんな写真が撮れるでしょうか。受け入れてもらえる写真が撮れますように。「この写真、好きだな」って言われるものを1点でも多く撮れたら幸せです。
五十年 (2008年12月13日追加)
今日13日は『事始め』。新年を迎える準備を始めます。花街ではお師匠さんや見習さんへご挨拶に伺います。小春日和の中、朗らかな笑顔で、そして挨拶を交わしながら芸舞妓さんたちが行き交います。何百年と続いている人と人の繋がり。

一段落してお茶屋さんへ。届けられている鏡餅を撮影させて頂きます。映像でしか見たことがなかったもの。感無量です。ちょうど芸妓さんが挨拶に見えられていて昔話を聞かせて頂きました。

「店出ししたては床の間にずらりと鏡餅が並んでいて、私の小さいのは畳の上どした。」

もう五十年ほど前の話。いつまでもご縁を大切にし、ご恩を忘れません。昨今ではなかなか出来ることではないでしょう。とっても大きな鏡餅、そして想いのこもった鏡餅。お茶屋さんの姉さんと話してましたら涙が浮かんできました。五十年。どんな歳月だったのでしょう。

私もこうしてご縁を頂きながら、ご恩は受けっぱなし。快くして下さってる花街の方々や芸舞妓さんともっともっと楽しく過ごしたいものです。せっかく契って下さったご縁、大切に大切にしなければ。とっても温かいご縁。人に一番大切なもの。景気悪化で信じられない報道がされていますが、どんなにしんどい時でも最後まで大切にしなければならないもの。心と心のつながりを決して忘れないように。
当たり前のこと? (2008年12月5日追加)
ここ数日、南座様と各歌舞会様のご好意により顔見世総見の撮影を南座場内で行わせて頂いてました。年々撮影条件に厳しい制限が付けられます。京都の年中行事というより日本の年中行事といってもいい歌舞伎の顔見世興行が行われていますので当然ですが、何故こうなってきたか。

報道を含めて極々限られた方に許可されますが、撮影しているのを見て、許可されている者ということが判らない方々が『撮ってもいいんだ』と『勘違い』をすることが最近多くなっているということ。桟敷席に座られている芸舞妓さんを撮影させて頂くこともありますが、この場合も姉さんに相談したり、本人に相談しています。南座様にも許可を頂きます。場内ではご挨拶に駆け回っていますし、『まねき書き』をしてもらうために役者さんのところに行きますので桟敷席をなかなか暖めている時間はありませんので、あくまでも撮影出来る時間が許せばということで相談させて頂いてます。撮影出来ないのが当たり前と思っています。常に思っています。

場外でも入場しているお客様を遮って撮ってる人がいて係員からどかされていました。本当にいい写真を撮ろう、撮っている方はその場の雰囲気までも出来るだけ壊さないようにしようとしています。お客様に迷惑を掛けたり遮ることがないようにと思うことは当然でしょう。他にも顔見知りの方と楽しそうに話をされているところを遮って『写真撮ってもいいですか』といっている人をよく目にします。私には理解出来ません。話をされていたら当然撮ってはいけないでしょうし、話を遮ること自体やらないでしょう。

ほとんど花見小路では撮影しなくなりました。とんでもない観光客でも撮りたいものは撮れますが、それを見て『勘違い』する人が必ず出てくると思っているからです。

プロ志望のカメラマンから聞かれたことがあります。『どれくらいの時間を掛けられているんですか?』。ほとんど話さないことですが、本気でプロを目指していて信用出来る方だったのでほんの少し話しました。すると『私には出来ない』。とってもとっても長い時間を掛けてここまで来ています。そして前回も少し書きましたが、祇園町が暖かく見守って下さるから出来ていること。時間を掛けただけでは出来ないでしょう。
 (2008年12月1日追加)
常々、『勘違いしないように』と自戒しています。祇園町を始め、何百年と受け継がれてきている文化に接し、撮影させて頂いていますが、それも私自身の姿勢次第で断られることになるということ。いろいろ思っていますが、どんな時でも誠実に接していこうとしています。繕っても見透かされるでしょう。人間ですのでいいところもあれば悪いところ、嫌なところもあります。それこれ含めて、いいでしょうと思って頂ければ付き合って頂けるでしょう。ただし、これは私の方で決められるものではありません。すべて相手が決めること。永く付き合って頂けるようにありたいものです。

そんなこんないろいろ思っていますが、最近、『虎の威を借る狐』になることがありました。例えば営業回りをする際、写真を見せて私の撮り方なり、撮った実績を見てもらうことになります。ただその際、許可を頂いたり相手の善意で撮ることが出来たものが多数あり、そのことを忘れがちになっていました。こんな様ではすぐに断られてしまうようになるでしょう。初めて撮影させて頂くところにお願いするのはとても難しいことですが、これまで撮影させて頂いてるところとは関係がないこと。私自身の姿勢を見せて事にあたらないといけないと反省です。相手の善意を仇で返すことがない様に心して臨まないといけないと思っています。これも『勘違いをしている』こと。写真は一人で撮っているのではないということを初めて感じたかもしれません。静物であれ、人物であれ、相手を意識して、いい関係で撮れるようにと思っていますが、撮るのは私という思いがどこかにあったようです。こんなんでは、いい写真は撮れそうにない。

また、最近、花街の撮影依頼の相談を受けました。とても親身にして下さってる方ですので少し悩みましたが、花街以外からの依頼は受けないと決めていますのでお断りしました。しかし、話をもってきて下さった方や花街を含めていろいろな方の顔が浮かんできて、これでよかったのかと悩んでいます。花街を撮影させて頂くことをライフワークに出来ればと思っていますが、確固とした信念がなかったのかと気持ちが揺れています。薄っぺらな信念しかなかったのかと。試されているのだと思い、事に臨んでいきます。写真はやはり『心』です。いい写真が撮れるかどうかは、私次第。いい写真を撮らせて頂けるかどうかは、私次第。

さて、サイトをリニューアルしました。趣味で始めた写真がいつしか本業になり、サイトはつぎはぎだらけになっていました。内容は同じですが、心機一転です。あまり更新しなくなったにも関わらず、これまでに17万ものヒットを数えます。本当に嬉しく思っています。これからも末永く宜しくお願い致します。
やられた(笑) (2008年11月25日追加)
今日25日は『まねき上げ』。京都には季節を強く感じる行事が沢山ありますが、南座に『まねき』が上がると年の瀬やな、師走か、冬が近いなって思うようになりました。こういった風物詩は大切にしたいものです。また、こういったことをいつまでも楽しめるようにありたいものです。これから1ヶ月、華やぎます。

『まねき上げ』に行った後、紅葉を撮りに。東山界隈を予定してました。お気に入りの道をスナップしながら行きます。しかし、結構雲が流れていて、天気が心配です。さてと、ここは曇ってたほうがいいなと雲を待ちながら構図を決めたり、タイミングを計りながら撮影します。そうこうしていると後ろから声が。「なに撮ってはるんですか!」 ここで気付かなければいけなかったんですが、以前観光客の人がいろいろ絡んできたことがあったもので、心の中で「見れば判るやろ。紅葉撮ってるの」と思いながらも、「紅葉撮ってます」と答えます。反応なし。こっちも構わずにいますが、まだ後ろに気配が。ちらっと見ると、いたずらっぽくニコニコしながら舞妓さんが立っています。「な〜んや、やられた!」 普段なら名前を呼んでくれるところですが、楽しまれました。しばし爆笑。別れた後も心が温かくて楽しいものです。スナップの方も天気雨の逆光の中に黄金色に輝く紅葉に出会ったり。設定した露出がイメージしたようになっていればいいんですが。

あれこれしながら夕方、祇園に寄ります。お座敷に向かう舞妓さんから声を掛けられたり、姉さんに挨拶をしたり、仕込みさんと楽しそうに話しながらお座敷に向かう舞妓さんに会ったり。こういったことが一番嬉しい。声を掛けられるといまだに舞い上がるし(表向きは平静を装っていますが(笑))、楽しそうにしてるところに会うと本当に嬉しい。

重い機材で背中や腰は痛く、歩き疲れたけど、『まねき上げ』で華やぎ、祇園で温かくなり、幸せな一日でした。なんて幸せなんだろう。
月みつる夜に (2008年11月15日追加)
強く縁取りされた影をつくる青白き透明な光。無数に輝く星々。これが太陽の光だとはとても思えない。闇になる世界を何故ゆえにこのような美しき世界に変えたのか。地球が生まれた頃、漆黒の闇に覆われていたことだろうに。その世界も今は人工光に打ち消され、天空に輝いていることを忘れさせてしまう。なんと美しき輝きなのに。

13日は満月。人工光を切り裂き、地上に降り立つ青白き光を捉えに祇園へ。隙間無く待ち受ける街灯が地上に降り立つのを遮る。見上げれば雲無き空に静かに輝いている。必ず降りそそいでいる。人工光をスパークさせる荒々しい撮影。美しき月光が輝いていますように。

温もりを大切にする町。その町に新しい星が生まれました。輝きを増していくことだろう、人々の心を優しく照らしながら、ずっと、ずっと。
温かい贈り物 (2008年11月8日追加)
昨日7日は立冬。天気予報も寒くなるとなっていましたが、雨のせいでしょうか、温かい日でした。今日も雨。祇園町では『吉井勇さん』を偲んで『かにかくに祭』が行われています。私は8、9回ですが雨の日はなく、関係者に聞きましたところ記憶に無いとのこと。碑があるところは芸妓『磯田多佳さん』のお茶屋『大友』があったところ。磯田多佳さんは雨の日の紫陽花が好きだったとか。雨にまつわる話を聞きます。今年初めて月命日に磯田多佳さんのお墓参りに行ったときも丁度雨が降り出しました。喜んでくれてるのかな... 雨も午後にはどうにか持ち直しましたが、だんだん寒くなります。最高気温は13℃ほどだとか。秋が深まります。

処で『かにかくに祭』の終わりかけに来年の『都をどり』のパンフレット用に1カット撮ってもらえないかと相談。即答です。『喜んで撮らせてもらいます。』 温かい、温かい贈り物でした。

夕方、花見小路で町の賑いを何気に感じていましたところ、『しろばんば』が一匹飛んでいました。冬が近いことを知らせています。

追伸
『都をどり』パンフレット用の1カットを撮るに当たって考えたこと。碑の前に3人の舞妓さん。1番に舞妓さんに目がいき、次いで碑、そして背景の町屋となるように。空は真っ白で明るく、表情がないので入れても無駄。人の目は明るいもの、白いものに知らず知らず目がいきます。白一色の空が入っていますと舞妓さんが写っていても知らず知らず空に目がいってしまいます。空が入らないように注意して、舞妓さん、碑、町屋を窮屈にならないように構図を決めています。それから真ん中の舞妓さんは少し緊張しがちなのでしょうか瞬き(まばたき)が多くなっています。両側の舞妓さんは落ち着いています。真ん中の舞妓さんに声を掛けることも考えましたが、時間がないですので瞬きのタイミングをしっかり見ながら多めに撮ることとします。そしてうす曇で光がまわっていますが、逆光位置。また、舞妓さんのきらびやかな衣装はストロボでてかり易いですが、念のため、ストロボでも撮影。後は多くの観光客がいましたので、撮ってる時はストロボを使わないで欲しいとお願い。こういった感じです。作品作りではないですが、美しくて強い写真を目指しています。
紅葉スイッチ (2008年10月31日追加)
今日は今秋一番寒く、9℃まで下がったようです。いよいよ一桁突入。朝晩はめっきり寒くなり、ジャケットなど羽織るものがないと震えるほど。桜や銀杏など街路樹は色づき始めていて、深まりつつある秋を感じます。今秋から本格的に紅葉の撮影を始めようと思っていて、さて見頃はいつだろうとお天気が気になります。ただ、猛暑酷暑でしたので葉がくしゃくしゃで枯れた色にならないか心配です。

ところで、紅葉する木々には『紅葉スイッチ』があると聞いたことがあります。木々をお世話している人が、「さて、そろそろ紅葉させようか」と紅葉スイッチをオンにしていくのです。なんてことはないですよね。(笑) 自然の摂理でしょうか、8℃になったら紅葉スイッチが入るそうです。このスイッチは一度オンになるとその後暖かくなってもオフになることはなく、10日から2週間後に見頃になるとか。

今FMから紅葉は遅くなりそうだと言っています。どうでしょう。この紅葉スイッチが働くなら11月半ば頃、見頃になりそうです。スイッチがあるのかどうか、1日1日楽しみながら自然と接していきたいものです。所詮人に出来るのは温暖化の要因を作って、自分自身の首を締めること位ですから。
祭の華 (2008年10月22日追加)
今日は京都三大祭の締めくくり、『時代祭』。その中でひときわ話題になる甲冑を身にまとい長刀を手に騎乗する『巴御前』。今回はだれだろう。縁あって専属で撮影させて頂きました。夢のようでした。花街が対外的な行事で長時間参列するのは『時代祭』が一番でしょうか。御所での出発待ちから平安神宮神苑到着まで4時間近く。廓以外でこんなに長時間に渡り、一人の方を撮影するのは初めて。本当に夢のようでした。

私がこれまで身に着けたすべてを屈指しての撮影。絞り、シャッタースピード、画角選択など技術は自由に使えますが、一番大切な『感性』が働くかどうか。写真、絵画、映像、音楽、書道、華、文学など様々なものに接して少しでも磨こうとしていますが、それが働くかどうか。過去に撮った写真の記憶を振り払い、新しい感性が働くかどうか。固定観念に捕らわれないように自分自身との戦い。これまでに撮ったことが無いようなものがファインダー超しに見えて美しさを伴っていたとき、「あっ」と手応えを感じます。

その対象がアーティスト、芸術家の芸妓さん。ポーズをとってもらいますが、「ビシッ」と自然に決まります。そして、仕草が可愛く、控えめで、やさしく、気配りの方。撮りながらわくわくします。撮った後の写真が目に浮かびます。途中から雨が降り出し、濡れながらも気持ちは衰えず。重い機材を持ち、運動会みたいに走って移動するので体が悲鳴を上げだしますが、気持ちは衰えず。写真がやっぱり好きなんだと再認識。

そして平安神宮神苑。応天門前で撮らせてもらい終了。「カメラ、濡れましたが大丈夫ですか?」と気遣ってくれます。流れ解散。濡れたカメラを拭きながら独り言。「あ〜疲れた〜、動きたくない〜」(笑)。

今日出来ることはすべて出せたかな。満足。後日、現像上がりを見て、反省です。
片見月 (2008年10月11日追加)
カ・タ・ミ・ヅ・キ。風流で美しい響きの言葉。今日は旧暦の9月13日で中秋の名月に次いで美しいといわれ平安時代から愛でられている月、十三夜。どちらかしか見ないことを表した言葉だけど風情を感じます。

今晩は祇園で観月。2、3日前の予報では雨かもとなっていましたが、雲は流れ、秋風がそよぎ、三味線の音(ね)が聞こえてきてこの上ない夜となりました。町は賑い明るかったけど、電灯が無かった頃はどうだったんでしょう。行燈の薄明かりの中、縁側に座り、ゆるりと愛でていたんでしょうね。ゆるやかな時間(とき)の流れを感じます。心の拡がりを感じます。豊かさを感じます。幸せを感じます。五感で感じ、五感で発するものが豊かさや幸せにつながっているように感じます。

月を見ていたとき、芸妓さんがなにしてはるんやろと不思議そうに「こんばんわ」。「今日は十三夜の月だよ」と教えると「どこどこ、知らなかった」。こんな何気ないことがとても嬉しい。

祇園町は温習会が終わり、翌日から普段のお稽古が始まり、いつもの時間(とき)が流れています。そしていつもと変わらないやさしさを浮かべた芸舞妓さんたちが行き交っています。
いい笑顔 (2008年10月2日追加)
初日の舞台を努めて翌日の今日。その舞妓さんはとってもいい笑顔をしていて、昨日までとは全然違う。1回の舞台でとっても成長しています。大ざらえの前日、ある種の緊張が張りつめていて写真を撮らせてもらえる雰囲気ではなかったし、初日、楽屋入りするときも硬い表情。満員の歌舞練場の舞台に上がるのですから当然です。それも祇園甲部以外の花街連中を始め、舞踊の家元などそうそうたる方々が見つめる中の舞台。

その娘の舞を初めて見たのは、仕込みさんになって4ヶ月経つかどうかのとき。お家元を始めお師匠さん全員がお稽古を付けられているところに立ち会うことがありました。振りはまだまだおぼつかなかったけど、それでも大きな動きで舞台栄えする。そして2度目は春に店出しして3ヶ月ほどしたお座敷。このときは引きずりでだらりの帯の衣装に負けて大きく感じた振りが全然見られず。だらりの帯で舞うことが当たり前に思えていたけど、衣装を体の一部にしなければならないことの難しさを改めて思う。そういえばこれだけ写真を撮っているのにカメラを自由に使えるようになってきたかなと思えるのは最近。

そして昨日。『おいど』を落とし、衣装に負けずに舞っていました。大ざらえでも舞っていましたが、大観衆の前でもしっかり舞っていました。それでも表情は初めて見る真剣な顔。この表情が姉さんたちに近づくのはいつのことでしょう。そのときの舞台に立ち会えたら幸せだろうな。

今日、芸妓さんと言葉を交わしたとき、「舞台、とっても楽しみなんです!」。これからも舞台を見つづけていきたい。

追伸
FMをBGMにしていますが、DJがマコトさんの番組があーたらこーたら。え、真箏さん?、MAKOTOさん? 木曜日の24時から25時? 今日? ネットでαステーションのタイムテーブルを調べると、今日からです。前回は「おおきに!!」が合言葉みたいになっていましたが、今回はどうでしょうか。楽しみです.

αステーション ( FM京都 )
SWEET'N MARBLE LOVERS ( Thu 24:00-25:00 DJ:MAKOTO )
秋のおさらい会 (2008年9月29日追加)
縄手通、くらがり通、切り通し、新門前通、新橋通、白川南通、末吉町通、富永町通。西花見小路、花見小路、西松竹小路、松竹小路、東松竹小路、御陵前通、弥生小路、南園小路、初音小路、青柳小路。

9月になって祇園町の通り沿いのお茶屋さんなどの軒下には温習会の提灯が下がり、花見小路沿いにはぼんぼりが並びます。四条花見小路には大看板で温習会の季節をお知らせ。秋なんだ。

1ヶ月に及んだお稽古の最終確認、舞台衣装を着けての最後のお稽古、『大ざらえ』が行われ、いよいよ本番。春に店出しした舞妓さんにとっては初の大舞台、歌舞練場に上がります。日頃、ギオンコーナーで舞台を踏んでいるとはいえ、想像できない緊張でしょう。見る方も緊張です。また、そうそうたる姉さん方の円熟の芸も楽しみ。想像するだけで嬉しくて震えてきます。普段、姉さん方を何気に見かけますと『おいど』を少し落とされているけど軽やかな足取り。腰から上が浮いているようにさえ思えます。お稽古のためのお稽古ではなく、日常生活すべてがお稽古のように感じています。花街に生きることの一端を感じます。舞をしっかり感じたい。立方(たちかた)だけでなく、地方(じかた)もしっかり感じたい。三味線を弾き、唄うなんてかっこいい。

10月1日、初日の幕が開きます。

追伸
NHKで『だんだん』が始まりました。しっかりした取材を元に脚本が書かれていることを期待していましたが、間違いだらけ。ドラマを楽しむよりも間違い探しになり、笑って見てしまいました。舞妓さんブーム、視聴率主義なんでしょうか、花街に生きる人たちの誇り、文化を大切にしたものを作って欲しかった。寂しいですね。もう見ません。
秋空とイワシ (2008年9月20日追加)
あ、この歌声... FMから流れてきます。あの娘(コ)が舞妓さんだったときに教えてくれたっけ。言葉をとっても自由に紡いで自身の宇宙をつくっていて、切なくて、ピュアで。シンプルだけど深い言葉で。ちょっとHな言葉もあるねって言ったら、むくれたような表情を見せてたっけ。今はどんな表情をするのかな。変わらずむくれるのかな。暑いけど柔らかな陽射しで、木陰の風はとっても涼やかで、すべてを生き返らせてくれるような心地良さで、穏やかな気持ちにしてくれる大空で。深く深く染み込んできます。あの時は『 牛タン 』だったっけ。今は『クラゲ』だよ。大塚 愛の『 クラゲ、流れ星 』が流れています。
秋の夜 (2008年9月15日追加)
今日15日は満月ですが、生憎の雨。美しい月を想い、秋の夜をゆるりと過ごしています。

昨日は旧暦の8月15日。秋の7月、8月、9月の真中。自然の粋な計らいか空は清み、とても涼しく、観月にはこの上ない夜、そう『中秋の名月』です。どこで月を愛でようかとあれこれ思いを巡らせ、『広沢の池』で過ごすことに。
東の低いところにはうっすらと雲が掛かっています。どの辺りから昇ってくるのかと心待ちにしてますと雲の上から見え出します。まだ明るいですが、結構昇っています。辺りが暗くなってくると池の東側のさざなみに乗って月明かりがこちらに押し寄せてきて、目の前にゆらめく月があります。さざなみにきらめき、幾度も月明かりを運んできます。幻想的な光景。月が昇っていくと月明かりは遠くに行ってしまいました。なんだか風がお月様を昇らせているような。澄み渡った空に輝きを増した月。美しい。至福の瞬間(とき)。

いつまでも眺めていたいものですが、バスの人となります。車外を見ますと月がついて来ます。ずっと、ずっと、いつまでも。
季節は巡りて (2008年8月23日追加)
え、36℃、今日は37ド!、今日も36℃やって、連日の猛暑や〜、35℃超えが続きます。なんや、今日は33℃か。そんな暑くないやん。まてまて、今までに35℃超えってそんなにあった? 暑くても33、4℃だったような。何日の猛暑日があったでしょうか。それに今夏は雷鳴轟き、降れば豪雨。

もう遥か過去のように思えますが7月31日に祇園祭を締めくくる夏越祭が疫神社で行われ、8月6日には賀茂御祖神社(下鴨神社)で夏越祓『矢取神事』が行われています。8月6日は立秋の前日。そしてどちらも大茅輪が設けられています。それから醍醐寺、六波羅蜜寺、壬生寺、東大谷などで万灯会が行われ、お寺でお盆の行事が行われます。16日は精霊送りの行事、五山の送り火。この日の夕方、予報通り雨が降り出しました。雷鳴がして、薄明るかった空も暗く沈みこんでしまいます。このまま雨になるのかと心配しましたが、5時過ぎには上がります。風もあってか、肌寒さを感じます。あんなに暑かったのに赤トンボが飛んでいます。

京都では祇園祭の山鉾巡行前後に梅雨が明け、送り火を迎えると涼しくなるといわれています。きっと温暖化なんですよね、記憶にない気象で驚くことばかりですが、梅雨は明け、涼しくなります。いつ頃、四季のある気象に落ち着いたのでしょう。最初から四季があったわけではないでしょう。既に秋が短くなり、冬は暖かくなっています。神様は人にどんな営みを課したのでしょう。そして、どんな季節が巡るのでしょう。今、遠くから雷鳴が聞こえています。
八朔 (2008年8月2日追加)
昨日1日は八朔。芸舞妓さんはお師匠さんやお茶屋さんなど日頃お世話になっています方々にご挨拶をしに出かけます。連日の猛暑、そして多くの観光客が押しかけて日陰で待ち構えます。芸舞妓さんはいくら絽の着物といえども、観光客が一杯で日陰を歩くことは出来ず日向を行き交うことになりますのでますます熱中症など心配です。写真を撮らせてもらうのであれば、せめて芸舞妓さんが日陰を歩けるように気配りをして欲しいものですが。

私は日頃お世話になっていますお茶屋さんで撮らせて頂いてました。かわいいお土産を持って、「おめでとうございます!」とご挨拶、八朔ですから。「おめでとさんどす!」とは気恥ずかしくて言えませんでした。(笑)姉さんは「芸舞妓さんが暑い中来てくれはるし少しでも涼しくしてあげないと」とエアコン全開に扇風機を準備しています。若手の芸舞妓さんより早く姉さんの芸妓さんが見えられます。私のことを見たことはあると思いますが、ほとんど知らないでしょう。お茶屋さんと関係があると思って頂けますが、見ず知らずの私がカメラを向けることは失礼なことだと思いながらも撮らせて頂きます。帰られるときにせめてお礼とお詫びを込めて頭を下げます。大変失礼しました、そしてありがとうございました。私の夢は姉さんの芸妓さんを撮らせて頂くことですが、遥か遥か彼方です。やっと写真みたいなものが撮れるようになってきたかなと思うようになったところですので、もし撮らせて頂けるような時を迎えることが出来ればそれまでになにかを掴んでいなければと思います。今でさえとても幸せですが、そんな時を迎えることが出来たならどんなに幸せなことでしょう。夢と希望を与えて下さっています祇園町に感謝しつつ、その夢と希望を失うのは私次第と肝に銘じます。

「今日はゆっくりしてるみたいやね〜」と姉さん。始業式のときには入れ替わり立ち代りご挨拶に見えられましたが、本当にゆっくりしています。待っている間に姉さんのあれこれ(笑)を聞いたりしながらのんびり過ごします。祇園町の騒動が浮かびますが、中に居ますと本当に静かです。天窓があり、曇ってるな、日が出てきたなと感じ、芸舞妓さんが出入りしますと外の空気が入ってきて、その蒸し暑さを感じ、夏を感じます。だんだん近づいてくるおこぼと鈴の音(ネ)がとても心地良く響きます。今日のような日は無理ですが、3、4年前までの日常はまだまだ緩やかな時間が流れていました。今では観光通りと化し、殺伐としています。寂しいです。そんな中、久しぶりに緩やかな時間が流れています。

「もう一段落やね〜」ということで私も外の写真を撮りにお暇します。少し時間が遅かったようです。あちこち行ってみましたが、だれにも会いません。忙しそうです。雲が流れています。芸舞妓さんは大丈夫だったでしょうか。最近の猛暑日からすると少しましに感じますが、気休め程度でしょうか。
大好きな人 (2008年7月26日追加)
それは2003年8月のこと。いい写真を撮るにはいい写真を沢山見ることと思い、時間があればギャラリー巡りをしていました。これは今も一緒です。そして大丸で有料の写真展、動物写真を撮る方です。最初、「動物写真家か〜」って思い、それでも好き嫌いなく見なくてはと出かけて行ったように記憶しています。

見始めてすぐに涙が出てきました。(写真展で泣いたのは2回ありますが、もう1回は後日。) 写真家が大地となり、森となり、海となり、空となり、そして空気となって動物達を包んでいました。動物達も、変なものをカシャカシャ言わせている奴だが俺たちを襲うつもりはまったくないようだと安心しています。そこはアラスカ。彼はアラスカに行ったばかりのとき護身用に銃を持ちますが、現地の人の反対を聞かずにすぐに銃の携帯を止めます。動物達にはすぐに判ったでしょう、硝煙の臭いがしないのですから。そして愛に満ちた写真を撮り続けます。プロ集団の写真クラブの末席で勉強させてもらっていたとき指導者の一人の方が言われました。「自分が写真の内側にいるのか外側にいるのかを考えないといけない。」と。今見ている写真は写真家が内側にいます。大きな大きな心で写真の内側にいます。はっきり見えます。このときに初めて本当の写真の素晴らしさを感じたのかもしれません。

その彼は、もうこの世にはいません。1996年8月8日、TBSの取材旅行中に熊に襲われて他界しました。43才という若さで。彼は、『 星野道夫 』と言います。写真展には、親子連れなどとっても多くの方が見に来られていました。後で知ったことですが、とても多くの出版物があり、愛された写真家だったのです。私が一番好きな写真家です。

私の写真には何が写っているのかと自問自答します。芸舞妓さんに私の写真はどのように見えているのでしょう。私自身がどのように見えているのでしょう。護身用の銃を持った私でしょうか、それとも素っ裸の私でしょうか。祇園町を撮り始めて9年目に入りました。16日に梅雨明けして連日の猛暑。暑い暑い夏が続きます。
ライブ、ライブ (2008年7月21日追加)
今日はまず随心院へ。嶋原の太夫の司(つかさ)さんが舞の会へ出演されるということ。知り合って6、7年経ちますが、舞姿を見たことがなかったことと撮影出来ればと思った次第です。衣装はそんなり。舞台は障子を取り外し、夏の陽射しにきらきらきらめく青葉がとっても美しいお庭を見渡すところ。時折涼やかな風が通り過ぎていきますが、ここ数日の猛暑(昨日は37.4℃!)ではどうしようもありません。さすがに暑かった。さて、綺麗なお庭を入れたものも撮りましたが、室内とお庭では露出が3、4絞りの差。ストロボが綺麗に発光していることを願います。ところで梅のころにしか来たことがないのでは。こんな猛暑日ですがお庭が本当に綺麗でした。

そして祇園甲部の芸妓さんの真箏ことMAKOTOさんのライブへ。インストアライブやイベントに行ったことはありますが、ライブは初めて。東男の『津久井 克行』さん、いいですね〜 みんな知っている『夏の日の1993』の方です。互いの持ち歌を交互に歌い、トークを交える展開で、手拍子をし、笑い、と楽しいひと時でした。津久井さんの声も好きですが、MAKOTOさんの声、いいですね〜 ライブはその人自身を感じられるからいいですね。あっという間の2時間でした。ライブハウスの『まっちゃん』もいい雰囲気です。

こんな時間は大切ですね。神経がくつろぎます。なんだか深い深いところからこんこんと湧き出てきた水が体を潤す感じでした。楽しくて幸せな1日でした。
Live♪『東男と京女』 東男:津久井 克行  京女:MAKOTO (2008年7月17日追加)
2008年7月21日(月・祝)に祇園甲部の芸妓さんの真箏ことMAKOTOさんのライブが行われます。チーマーレーベルで詳細を確認して下さいね。また、MAKOTOさんのブログ(2008年7月15日)でも紹介されています。
300年の瞬間(とき)に想いを馳せて (2008年7月12日追加)
祇園町を撮らせて頂くようになり、もうすぐ9年目に入ります。幸せなことにとても多くの芸舞妓さんを撮らせて頂いてます。どうなんでしょう、200人近くの方たちと出会っているのでしょうか。大きい姉さん方は挨拶をするのに精一杯で、見えられたら直立不動です。(笑) 「あの人はいいでっしゃろ」と言って頂ける日を夢見ています。

祇園町は門前町として水茶屋が出来、300年以上の瞬間を経て今のような花街へと移り変わって来ました。四条通りの北側から町が出来て、南側は建仁寺の境内だったりと今ではまったく想像すら出来ません。祇園町を走る小路はいつ頃今のように落ち着いたのでしょう。タイムマシンがあったら見てみたいです。芸舞妓さんも150年前には500人ほどいたとか。すごい賑いです。今歩いている小路をどれほどの芸舞妓さんが行き交っていたんだろう、行き交って来たんだろう。何万人、何十万人の芸舞妓さんの姿が陽炎のように感じられます。一人一人、笑い、泣き、喜び、怒り、そして恋をして。

こういった想いを写真にしたくて6月終わりに祇園町に行きました。夏至ごろのうす曇の日に。三脚を据えて雲待ちです。天気予報ではだんだん雲ってくるとなってたのにだんだん晴れてきてます。トホホです。気長に待ちです。舞妓さんが声を掛けて行きます。「なに撮ってはるんですか?」、「ん、町並み、風景ね」、「へ〜今度見せて下さいね」、「いいよ」 今日の写真はうす曇で人、車なしです。例え芸舞妓さんでも「なし」です。(笑) しかし、雲が来ません。気配がありません。ずっと待ってますと芸舞妓さんが通ります。男衆さんも通ります。え〜い、芸舞妓さんがいる町並みもいいかって露出を替えて数枚。いいですよね。(笑) 『男衆さんのいる町並み』も撮りました。(笑) そんなこんなしながら5、6ヶ所で無事撮影終了。単写真でも十分力がありいけそうですが、組写真にするつもりです。いい組写真になりそうです。発表した際に私の想いが少しでも伝われば嬉しいですね。

さて、次は夏。どんな町並みを撮ろうかな。
三人の會 (2008年7月8日追加)
6日(日)に祇園甲部歌舞練場にて『三人の會』が行われました。祇園甲部の竹葉さん姉さん、宮川町の富美蝶さん姉さん、先斗町の来葉さん姉さんに特別出演として京舞井上流お家元五世井上八千代さんと坂東流お家元坂東三津五郎さん(出番順)というこれほどない出演陣です。入り口では三花街の舞妓さん達が出迎えてくれてまして、早くも気分が高まります。来場される方々は贔屓筋ばかりでしょうか、芸舞妓さんが走り寄り丁寧にご挨拶されています。場内は超満員で階段のところまで座られています。この会が特別なことを更に感じます。これほどの会ですので開催を知った当初、主催者に許可を頂き撮影させて頂こうかとも思いましたが、1回こっきりの会、見ることすら難しい会ですので脳裏に焼きつくほどしっかり見ようと考え直した次第です。いよいよ開幕です。最初どなたが立方かと思いました。容姿の美しさ。立ち居振舞いの美しさ。兎に角、美しくて見とれてしまいました。三人ともとてもとても美しくて見とれてしまいました。これが本物の芸というものなのでしょうか。美しいとしか言い表わせられません。そして井上八千代さんと坂東三津五郎さんの唸るような舞台。3時間に渡る会でしたが、時間を忘れてしまいました。とっても至福の瞬間を過ごしました。すべてが美しかった。素晴らしいものは美しい。
『 Live! Do You KYOTO ? 京都から世界へ 〜 母なる地球を守りたい 〜 』 (2008年6月29日追加)
『Live!Do You KYOTO?』ポスター

2008年7月5日(土)に祇園甲部の芸妓さんの真箏ことMAKOTOさんなど多数のアーティストによるイベントが『円山公園音楽堂』にて行われます。MAKOTOさんのブログに趣旨の記載がありますのでご覧下さいね。
澪の会 (2008年6月8日追加)
祇園町に貼られていたポスターでその会を知り、見てみようと思ってから7年が経ちます。五世井上八千代お家元が二番舞い、その後座談会。日本舞踊をまったく知らない私にはもってこいの会。最高の方からいろいろな話を聞ける機会などそうそうありません。この座談会がとても気に入り、通い続けています。最初の頃はすべてが刺激的でしたが、見慣れてきますと逆にどう見たらいいのか解からなくなってきました。それはそうです、ある種完成された舞を見ているのですから。そんな時です。お家元がお稽古をつけられている場に立ち会うことがありました。立方の振りを直していかれるのを見て、基本は所作の美しさなんだと気付きました。四世八千代さんがお掃除など日常生活での所作も研究されていたというようなことをお家元が話されていたことを思い出しました。ある時、芸妓さんが道を教えているときの指し示す手の動きがとても美しかったことも思い出されます。
そして昨日6月7日の100回記念。新作初演の長唄による「葵の上」と長唄「一人椀久」。「葵の上」は始まると共に鳥肌が立ちました。なにかを感じるといつもこうなります。美しい振りの舞に感じました。それと見に来ている方を考えてでしょうか、女性っぽいやわらかさを感じる舞にも思えました。井上流は能掛かりで人形振り(人形浄瑠璃文楽)を取り入れ情緒的な表現を抑えて内面から湧き出るもので表現しようとしている舞のように感じています。出来るだけ様々なものを削ぎ落とすというこれほどない表現方法ですが、立方はとても困難を伴いますし、見る方も気の抜けないものだとも思っています。井上流の凄さを感じます。
芸舞妓さんを始め一流の方たちに接し、表現方法に接し、これらが写真表現を考える上でなにかの切っ掛けにならないかと考えています。すべて写真に向かっています。(笑) そうそう、最近気になっている写真集に「エドガー・マーティンス(Edgar・Martins)」の「トポロジー(Topologies)」があります。アートゾーンなど書店巡りです。どこか置いてないかな。
またまた話は替わって明日9日、ライブスポット・ラグに「フライドプライド」が登場です。FMで聞いただけなんですがとっても好きな声のボーカルです。ギタリストの誕生日ということもあって楽しい夜になることでしょう。近くにいますが、行けません。チケットはまだあるんでしょうか。いいですよ。
6月2日に梅雨入り宣言されましたが、案の定(笑)日中はほとんど降らないけど蒸す日が増えていますね。汗かきなんで熱中症が心配です。梅雨明けは7月19日ごろだとか。
6月ですね (2008年6月1日追加)
今日は祇園白川で放生会が行われています。稚魚放流がその象徴(この表現でいいのか確認致していません)ですが、綺麗な写真を撮るには川に入らないといけません。しかし、そこまでして撮影しないといけないのでしょうか。また、この行事を始められた趣旨を考えますと川には入れないとも思いました。いろいろ考えさせられます。
その後、京都出身のウクレレ&アコースティックギターによるインストゥルメンタル・デュオ、フラリーパッドのミニライブへ。京都を感じる曲を多数作っています。「灯路」という曲は祇園を始め石畳にほのかに浮かび上がる明かりを想像して作ったものということで、私の想いとも重なり涙腺が緩みました。その他に「床夏(とこなつ)」などすがすがしく、走馬灯のように京の風景が思い描ける曲でした。個展のときBGMにつかおうかな。
今日も夏日でしたが、もうすぐ紫陽花や若葉が大好きな水玉が降りて来る季節が近づいています。

追伸
お昼前後、太陽を中心に大きな丸い虹が掛かっていましたが、気付かれましたか! 夏日で雨の気配も全然なかったので驚きました。白川の行者橋のところに居ましたが、「消えないで!」って祈りながら祇園へダッシュ!! 角度のせいか少し薄かったけど露出を換えて数枚撮影。ファインダー超しには丸く見えてたけどどう撮れてるかな。
都をどり千秋楽 (2008年4月30日更新)
「アッ!」 なんと強い陽射し。今日はもう夏日です。気温は28.4度とのこと。暑いはずです。それにしても空気は清んでいて見晴らしはとても綺麗でした。雨の後でもないのにほこりっぽくなく、遥かに澄み渡っていました。

ところで長い長いと思っていた「都をどり」ですが、今日が千秋楽、無事幕を降ろしました。連日満員御礼、全回完売、と思うほどの盛況でした。私が祇園に来だして僅か8年ですが、こんなことは初めて。盛況なのは喜ばしいことですが...

それはさておき、この8年間に店出し、えり替ゑを経て芸妓さんになり、中挿で舞っている姿を見ますと時の流れを感じます。その芸も年月を重ねて素晴らしいものになっていく。京舞井上流をしっかり見ることが出来ないと祇園甲部を分ることは出来ないとの思いから様々な機会に接するようにしています。またそのことは五世井上八千代さんという一流の方に接することでもあり、先代の四世八千代さんは人間国宝とこんな素晴らしい機会はそうそうないことです。私の人生においてこんなに恵まれた瞬間を得られるとはなんと幸運なことか。しかし、芸舞妓さんの成長を見るにつけ、自身の未熟さを感じるばかりです。写真を撮らせて頂いていますが、深みを感じるものを撮れるようになりたいものです。そしてどんな時でも信用してもらえる人になりたいものです。

さて、今回は今までにないとても多くの方々からお問い合わせ頂き、ありがとうございました。祇園を表面的なことだけでなく、少しでも身近に感じてもらえるように努めていますが、如何でしたか。兎に角、本当にありがとうございました。今後も宜しくお願い致します。
樹齢650年の桜 (2008年4月22日更新)
桜三昧の最後として常照皇寺に行って来ました。650年にもなる「九重桜」を愛でたいと思ったからです。あいにく満開になって4、5日経ち、その間に雨が降ったため結構散っていましたが、その生命力や存在感に感激しました。幹には大穴が開き、大木ゆえ多くの添え木で支えられていたので最初は痛々しさも感じましたが、若木と変わらず可憐な花を咲かせているのを見ますと何故ゆえに咲かせ続けるのかと思いました。近くに400年にもなる「御車返しの桜」があり、こちらは3、4年前まで花を咲かせていましたと聞き、改めてその素晴らしさに感じていました。御車返しの桜の横には30年ほどの桜が満開でとても可憐で清楚な花を咲かせていました。相当な年数を重ねている「左近桜」も満開。山桜の一種で花と葉が一緒に出るので満開でも散り始めに見えますよと。お寺の方に聞かなければ満開だとは思わなかったでしょう。個性的な桜に会えてとても楽しい日になりました。
京都市内は桜色から若葉輝く新緑の季節に移っていきます。鴨川では納涼床の準備が始まっています。温暖化の影響でしょうか、初夏を思わせる日もありそうですが、涼やかな季節が来ています。
桜三昧 (2008年4月17日更新)
桜(ソメイヨシノ)の満開宣言が出されたのが4月1日。春の終わりを告げる御室桜(仁和寺)の満開が12日ごろでした。私は昨年から桜を撮影し始め、今年は高瀬川、鴨川、白川、南禅寺、金戒光明寺、養源院、熊野若王子神社、醍醐寺、仁和寺などなどと桜三昧でした。桜三昧と言えば聞こえはいいですが、朝から晩まで歩き詰で、しんどかったこと。そして桜の可憐さ、美しさに撮らされてしまっている感でした。私の感動が伝たわるような写真を撮れるようになるのはいつのことでしょう。
こんな理由(わけ)で祇園町から少し足が遠のいていました。都をどりも折り返しです。「しゅうらい」を観たきりで本番はこれから。数回観に行きます。とても楽しみです。毎回新たな発見があるからでしょうか、何回観ても感動します。桜は過ぎ去ろうとしていますが、歌舞練場は満開の桜で春真っ盛りです。心静かに春を楽しみたいと思います。
都をどり「しゅうらい(習礼)」 (2008年3月31日更新)
桜は24日に開花して、31日ごろが満開と予報。今日31日、祇園白川巽橋界隈に行きましたところ、満開でした。ここは早咲きですし、最近の花冷えで京都一円が桜色に染まるのはもう数日先でしょうか。
そして今日は都をどりの「しゅうらい」、「習礼」と書きます。報道では「大ざらえ」と紹介されています。本番の衣装を着け、舞台装置やライティングなどすべて本番通りで仕上げのお稽古、また贔屓筋へのお披露目公演です。一足早く楽しんできました。演目に「源氏物語」を採り、その舞台の華やかさ。芸舞妓さんの芸の確かさ、華やかさには定評がありますが、衣装や舞台の彩りでそれが更に増していました。夕方、少し時雨れていましたが、東山にとても大きな虹が架かり、明日からの都をどり本番を祝っているかのようでした
桜、ほころぶころ (2008年3月22日更新)
前回2月26日の更新から1ヶ月ほど経ちました。3月に入り、1日に宝鏡寺で「雛祭」、3日に下鴨神社で「流しびな」、そして15日に清凉寺で「涅槃会お松明式」が行われています。やわらかな春の陽気を感じます、春の到来を感じます。そして祇園町ではお茶屋などの軒下に都をどりの提灯が下がり、歌舞練場入り口には都をどりの看板が準備され、芸舞妓さんのお稽古も終盤を迎えています。今日22日、花灯路に行きました折、早咲きの桜があります祇園白川へ愛でに行きました。巽橋を渡り、縄手通りへ向かって白川沿いを行きますと蕾が膨らんでいます。「あ〜咲いてる。」  一本のソメイヨシノで開花してました。開花予報では、3月30日開花で4月5日が満開だとか。
梅の頃 (2008年2月26日更新)
京都では春の行事が行われています。2月最初の午の日(2008年2月12日)に行われます伏見稲荷大社の「初午大祭」、2月二番目の子の日(2008年2月18日)に行われます上賀茂神社の「燃灯祭」、餅上げでご存知でしょう23日に行われます醍醐寺の「五大力尊仁王会」、そして上七軒歌舞会の芸舞妓さん総出で奉仕されます野点で梅の頃の華やかさを感じます北野天満宮の「梅花祭」。梅花祭前日に雪が降り、当日も過ぎ去りつつある冬を惜しむかのように僅かな雪が梅に残っていました。最近の冷え込みで梅の花は三分咲きとのこと。祇園町のお茶屋さんには「都をどり」をお知らせしますポスターが貼られ、22日には衣装合せが行われています。寒さの中にもいたるところで春を感じます。桜に関しましては、3月5日(水)にソメイヨシノの開花予報が出されます。
虚空蔵法輪寺の針供養 (2008年2月9日追加)
2月8日に虚空蔵法輪寺の針供養に行ってました。この日は事納め(関東では事始めだとか)とのこと。お正月の儀式を終えることからこのように言うとのこと。また、忌日(いみび)として針仕事などお仕事を休む日でもあるとのこと。お庭の梅が咲いていて春が近くまで来ていることを感じる日でもありました。
ところで、先月29日に桜の開花予報が出されました。京都は3月25日から28日だとか。暖かい日々が続いているのでもう少し早くなるのかなと感じていましたが昨年と同じ頃とのこと。4月の2週目が一番の見頃となるのでしょうか。
祇園町のお正月 (2008年1月9日追加)
昨日1月7日は始業式。午前中、私は歌舞練場の近くで新年の挨拶をしていました。顔見知りの人からは「カメラ準備しないの」と言われましたが、新年の挨拶もせず撮り出すのは失礼になるとの想いから、祇園町を撮るようになったときからこのようにしています。
さて、挨拶回り。私はお茶屋さんの中で撮らせて頂いてました。芸舞妓さんがお茶屋さんの姉さんと挨拶を交わし、楽しい会話が行われ、笑顔や笑い声が心地良く染み込みます。常日頃、芸舞妓さんからよくして頂いてますが、ここでも「おめでとさんどす。今年もよろしゅうおたのもうします!」と声を掛けて頂き、涙が出そうになるほど嬉しい限りでした。こちらこそ宜しくお願い致します。
挨拶回りが一段落し、お茶屋さんをお暇しようとしたとき、お茶屋さんの姉さんから「お箸紙を用意しますが、お時間どうですか」。お箸紙とは、水引で飾られ、析(へぎ)の入ったもので両側が細くなった縁起のいい柳箸を収めるためのもの。そこに名前が書いてあります。本で読んだことがありましたが、写真や映像では見たこともない、祇園町でのお正月。身も引き締まるお誘い。これほど嬉しいことはありません。
黒紋付で稲穂と松竹梅の簪を付けた舞妓さんが隣にちょこんと座り、お屠蘇を頂きます。お盃は三世井上八千代、片山春子さんの百歳を祝ったときのもの、「寿、百寿、春子」と書かれています。写真と映像でしか見たことのない方。その方を実感するものに初めて触れました。なんと表現していいかわかりません。お膳は「ごまめ、数の子、黒豆、そして金箔の入った蛤のお吸い物」。そして私の名前が書かれたお箸紙。一瞬、写真と思いましたが、ゆったりとした心地良い時間が緩やかに流れているこの空間を壊すことになると思い、心のシャッターを押し、記憶にとどめることとしました。半日、お茶屋さんで過ごすなどということは初めてで、至福の時間(トキ)でした。夢の中の出来事のようでした。姉さん、本当にありがとうございました。楽しくて幸せでした。
最後にこの日の祇園町。ますますひどくなっています。花見小路、歌舞練場、巽橋に人があふれます。一力亭前は、車道など関係無し、車なんか関係無し、写真を撮るんだとあふれ、歌舞練場を始め、いたるところで罵声が飛び交い、写真を撮るものとしてとても寂しく、悲しくなる有様。芸舞妓さんを360度にカメラマンが取り巻き、そのまま移動して行きます。なにを撮っているんでしょう。心を忘れてどんな写真が撮れるのでしょうか。写真には撮り人の心が写ります。お正月のお膳を頂いているとき、舞妓さんに聞きました。「もう慣れた?」、「慣れません。とても嫌です」。そうだよな。お願いです。芸舞妓さん、祇園町などに迷惑を掛ける人は来ないで下さい。
おめでとうございます (2008年1月3日追加)
京都は穏やかな日が続いています。大晦日から元旦は徹夜で撮影などと楽しんでいます。もう暫くゆっくりできそうにないです。美しさの中に感じるものがあれば嬉しいんですが、どうでしょうか。作品撮りとは異なるので四苦八苦、葛藤しています。
処で去年も相変わらず祇園町を撮影しています。丸3年写真展を行っていませんので、本当にそろそろでしょうか。祇園町からも「いつやるの!」と声を掛けて頂いたりし始めてますので、そろそろでしょうか。写真展を開くときにはこれまでと同じようにライブ感のある1年間に撮ったもので構成させて頂きます。どうにか開きたいですね。
写真には心が写ります。風景であれ人物であれ、どんなときでも誠心誠意で接していけるよう日々修行です。(笑) いい写真ですねって言って頂けるものが撮れるように取り組んでいきます。今年も宜しくお願い致します。

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